自転車 駐輪場

(19.6.4)鎌取駅駐輪場問題の本質

 鎌取駅駐輪場問題の本質がようやく明らかになってきた。増税問題である。
 市は現在緑区役所の回りに設置している、仮設駐輪場を正式な駐輪場に改め、7月1から千葉市民は月額700円、それ以外の人は月額1400円の利用料金を徴収することにした。
  四季の道の使用を警察が正式に認めたため、一気に解決に向かうらしい。

 娘は「鎌取の一番いいところは、自転車の駐輪料金をとらなかったことなのに」と文句たらたらだ。
市当局からすれば、「いままでただで使用させてやっていた駐輪場を,他の駅同様に利用料金を徴収することにしたに過ぎない」というところだろう。

 はっきり言って利用者負担という増税問題なのだ。
ただで駐車はさせないぞ。停めたければ税金をはらえ

 鎌取駅周辺の駐輪場問題が、これまでにこじれた原因はジャスコ西側のスペースにラック式の駐輪場を設置したことにある。
駐輪料金をとる以上、それなりの設備がないと利用者が納得すまい。『設備は整備したので料金を払え』と説得しよう

 しかし、これはまったくの誤算だった。ラック式には基本的な問題点がある。費用がかかることもあるが、それ以上に問題なのは、ラック式は自由に停めてあった状態に比較すると、おおよそ4分の1程度の自転車しか停められない。
 どうやら設置基準があって、一定のスペースを空けなければならないらしい。
 結果的にジャスコ西側のスペースには400台の自転車しか停められなくなってしまった。

 しかし、ここにはそれの数倍の自転車があったからたまらない。
資料によると、17年11月現在での、駐輪場以外に停めてある自転車の数(行政用語で放置自転車の数)は約1700台と緑区区民懇談会で報告されている。
 私が調べた19年4月段階での、ジャスコ西側のスペースに置いてあった自転車は約1000台だった。
 
  これが3月末の登録ができなかった人が約700名出てしまった原因である。市はあわてて緑区役所周辺の四季の道に仮設駐輪場を設置した。
 私の最近の調査では、ここに約2000台の自転車が停められている。

 ホームズワトソン君の話を聞いてみよう。

ホームズ、市は現在の仮設駐輪場を正式な駐輪場として認め、7月1日以降、利用料金を取ることにしたようだね
駐輪場を、現在の四季の道以外に確保することはできないので、他に選択肢がないのだろう。今までは四季の道の使用を警察が認めていなかったので、妥協として仮設駐輪場と言っていたんだ
ジャスコ西側の駐輪場はラック式だが、四季の道はラック式でないようだね
ラック式は自転車の数にたいして、駐車スペースを十分に取れる場所でないと成立しない。鎌取では無理なのだ。それをあえてラック式にしたのは、駐輪場料金をとるためのパホーマンスということだね。本当はラック式はいやだったはずだよ

3月末の登録時に約700名の登録漏れが発生し、問題が表面化したのだが、数がたらないことは最初から分かっていたはずだが
多分担当者段階では、十分混乱が起こることは予想できたはずだ。しかし、みずほ銀行のシステムトラブルと同じで、十分な情報を上に与えられないまま3月末を迎えたのだと思うよ。担当者の本音としてはトラブルが発生した方がよいと思っていたふしがある

どうしてだい、ホームズ
「四季の道を利用したかったからさ。ここを利用するためには市の上層部が警察を説得する必要がある。しかしトラブルが発生しなければ上層部は本気で動こうとしない。みづほ銀行と同じ構造だよ

今回の駐輪場問題の本質はなんだったのだろうか
これからは基本的に利用者負担の時代になったということだろう。市は予算も人材もいないので、駐車料金からそれをまかなおうということさ。たまたまラック式を導入したため、駐輪場の不足問題になったが、これは本質問題ではない

しかし、これが増税問題だということを、誰もはっきりとは言わないね。ある政党のパンフレットをみたら、その政党の努力で駐輪場の増設ができたといっていたくらいだ
正確に言うと、増税をしたことによって、駐輪場問題が解決に向かっているということだね

これで問題は解決するのだろうか。また駐輪場が足らなくなることはないのだろうか
おそらくその場合は四季の道にさらに駐輪場を増設するだろう。すでに市は四季の道を駐輪場として利用できるようになっているからね。新たな設備投資がなくて、収入だけ増えるのだから市としてはウハウハの状態だね

駐輪場問題に関係するブログは以下のとおりです。

(駐輪場問題再録)
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/1944_fe2d.html


(これは無理筋だ)
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/1936.html

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