(19.5.23)坐骨神経痛 その2
私がここ数年坐骨神経痛に悩まされていることは、すでに記した。トランス蝦夷1100kmのレースに出た後、右臀部と右足の外側が常に痛むようになった。
座っていたり、寝ている場合はほとんど症状は出ないのだが、歩いたり走ったり、電車に乗って立っていたりすると痛みが増す。
それでも身体を動かしているときは10分程度たつと痛みが和らぐのだが、電車に乗ってじっと立っているときなどは、痛みがどんどん増して脂汗が出てしまう。
電車通勤で悩んでいたときは、その症状を少しでも和らげるために、矢上裕氏が推奨する自力整体を、自分なりにデフォルメして熱心にやっていた。一種の柔軟体操で、前倒屈が中心になる。
しかし、退職して通勤時の苦しみから解放されたため、自力整体からすっかり遠ざかっていた。
「走り始めは痛いけど我慢すれば痛くなくなるからいいや」
こうして、約9ヶ月間を過ごしたのだが、先日信じられないような猛烈な坐骨神経痛に見舞われた。
理由は、マラソンのトレーニングを強化したことにある。坂道を一気に駆け上がるトレーニングを4日間実施したところ、坐骨神経痛が悪化し一時は300m歩くのにも苦労した。
反省をしたのだ。このままでは坐骨神経痛が気になって、歩くことも走ることもできなくなってしまう。座して死を待つようなものだ。
かつて目一杯ストライドを伸ばして走っていたフォームも,今では股が開かず、老人のチョコチョコ走りになっている。背中も前に曲がって、モンキーウォークに近くなった。
「お父さん、この頃、歩く姿勢が悪いよ。長野のSさんみたいだ」かみさんから言われてさらにショックを受けた。Sさんは身体が前に極度に曲がり、歩き方はチンパンジーにそっくりだ。身内では「さるおじさん」と言われている。
再び、自力整体に熱心に取り組むことにした。自力整体のポイントは身体の柔軟性にある。正式な方法論は矢上裕氏の本を見てもらいたいのだが、基本は「身体が柔軟である限り、腰痛や坐骨神経痛にはならない」と言うことだ。
今は、時間があれば柔軟体操に明け暮れている。精神を高揚するために、シュプレヒコールもおこなう。
「絶対に坐骨神経痛を克服するぞー」
ただし柔軟体操で、坐骨神経痛が完全に治るわけではない。経験的に分かったことは「身体が柔軟である限り症状は抑えられる」と言うのが実態で、やめれば身体がすぐに硬くなり、ふたたび坐骨神経痛に悩まされる。
自転車操業のようなものだ。
現状を言えば、前倒屈で頭が足につかず、股も90度以上は開かない。後ろに身体をそらせることはほとんどできない。身体が棒のようになっている。
かつて「山崎さんは、なんて身体が柔らかいのですね」といわれていたのが嘘のようだ。
何とか身体の柔軟性を回復させて、前倒屈で頭が足につき、股も十分開き、身体を後ろにそらせたい。
今はかつてのストライドの伸びたランニングファームをイメージしながら柔軟体操を行っている。その頃は走ることが幸福だと感じたものだ。今はRUNが苦痛になっている。
「なんとかしよう」、やはり「さるおじさん」では辛いのだ。
このブログと関係するブログは以下のとおりです。
(坐骨神経痛に悩む)
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/19519_d269.html
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