評論 異常気象

(19.2.19)白熊がかわいそうだ NHKプラネットアース

2007_01310001  今年の気候は特に変だ。四季の道の梅の花は咲き誇り、家のチューリップは芽がもう出ている。通常、1月末から2月初めは厳冬期で、私はこの時期を越すと、「今年も生きられそうだ」と思ったものだが、今年は厳冬期というようなものがなかった。
 「暖かくていいですね」と挨拶を交わしていたが、本当は喜んでばかりはいられない。

 特にそのことを感じたのはNHKの「プランネットアース第8集 極地・氷の世界」を見たときで、白熊(北極熊)が絶滅するかもしれないと報道されていた。
 私はこのときまで白熊の生態を知らなかったが、秋から春にかけての北極海が凍りに覆われている時期が、白熊の狩の時期で、氷の上でアザラシ猟をしてるのだという。
 一方夏場はまったく食事は取らず、蓄えた脂肪で夏場を乗り切る。
 ところが近時、暖冬化の影響で、氷の張る期間が短くなり、白熊が狩ができる期間がだんだん短くなってきた。そして飢えた白熊が増えてきたのだという。

 番組に登場した白熊は特にかわいそうだった。解けた氷の海を100kmも泳いで、ようやく陸地にたどり着いたが、食料となるアザラシはいない。白熊の3倍はあるセイウチはいるのだけれど、鋭い牙を持っている。  この白熊は空腹に耐えかねて本来は襲うことのないセイウチを襲い、返り討ちにあって後ろ足を刺されてしまった。砂浜で瀕死の重傷で横たわっていた姿は痛々しかった。ナレーターもこの白熊の死を示唆していた。

 私は子供の頃から特に熊が好きなので、この番組にはひどくショックを受けた。地球の温暖化はある動物種の死滅をまねく段階にきている。京都議定書で温暖化対策を実施することになったが、アメリカが批准せず、中国やインドは対象国から外れている。

 アメリカは「地球温暖化と二酸化炭素の排出量との因果関係は証明されていない」とうそぶいていたが、ハリケーン・カトリーナにひどいしっぺ返しを受けた。中国も「温暖化対策は先進国の役目」と居直っているうちに、黄河の水が干しあがり、黄砂に北京は覆われ、農業はひどい打撃を受けている。

 かつての国際的対立は東西陣営の対立だったが、現在は地球を守る側と壊す側の対立に代わっている。日本は明らかに地球を守る側にあるが、それでも自動車の排気ガスの増大や森林破壊が進んでいて、京都議定書の目標達成が困難視されている。

 白熊のために私には何ができるのかと考えてみた。自動車を廃棄処分にしてもいいのだが、これは家族の説得が難しい。
白熊のために自動車の使用は止めよう」と言っても
お父さんはいつも短絡的に興奮する」といわれそうだ。

 今できるのは、おゆみ野の周りの森林破壊を食い止めることで、里山の再生活動が唯一の対応策のようだ。少しでも白熊のためにがんばろうと「プラネットアース」をみてしみじみと感じた。

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