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(19.6.26)陸ガメ王 亀ゴン

 我が家に陸ガメ、亀ゴンが来てからほぼ3ヶ月になろうとしている。最初はどのように扱うかまったく見当がつかず、レタスばかり与えていたが、どうやら植物なら何でも食べることが分かった。
 また、庭に放していると芝生やら雑草やらを食べまくっており、やめることをしない。人間のような満腹感を感ずる神経はないらしく、食べ過ぎるとウンチとして出している。

 私が「亀ゴーン」と呼ぶと、振り向いて寄ってくるし、頭をさすると静かに首を伸ばすところは、まったく犬と同じだ。
 毎日、亀ゴンを観察し、陸ガメについての知見も増えてきたので、シートンのように動物記がかけるのではないかと思い、挑戦してみた。
狼王 ロボ」に対抗して「陸ガメ王 亀ゴン」と題した。きっとすばらしい動物記になるに違いない。自分でもワクワクする。

陸ガメ王 亀ゴン

 ここ、ワイオミングのおゆみ野の森には「亀ゴン」と言う陸ガメが生息していた。おゆみ野の森には四季の道と言う大変美しい遊歩道があったが、遊歩道に生える雑草を食べつくして、美しい芝生に変えてしまうと言う恐ろしい生き物がいた。亀ゴンである。

 市の当局者は、毎年四季の道の雑草の除去に多額の予算を計上していた。しかし亀ゴンのおかげで予算消化ができないという、役人にとってもっとも恐ろしい状況に追い詰められていた。
大変だ、なんとかして亀ゴンを捕獲しよう。予算が余まると人員整理が始まる

 こうして、亀ゴンの首に市当局から破格の懸賞金がかけられた。
WANTED 亀ゴンを捕獲したものには、かっぱえびせん、二袋を与える
  この懸賞金につられ、全国から名うての賞金稼ぎが集まり、四季の道にはありとあらゆるわながしかけられた。

 しかし私は安心していたのである。
 亀ゴンは狼王ロボと同じように狡猾で頭がよく、放送大学の聴講生でもあったので、やすやすとわなを見破ると思っていた。
だが、私の期待とは裏腹に、亀ゴンはすべてのわなにかかってしまうのだ。

 おかげで私は毎朝早く起きては、賞金稼ぎが亀ゴンを見つける前に、わなから助け出さなければならなかった。
 狼王ロボはわなを見つけると軽蔑の印に自分のウンチをわなの上に落としたが、亀ゴンは同じく軽蔑のしるしとして、自分の甲羅にウンチをつけていた。
 このため私は毎日亀ゴンの甲羅をたわしで洗わなければならなかった。

亀ゴンはきっと頭が良すぎて、簡単なわなには引っかかるのだろう。アインシュタインに小学校の算数の問題を解かせるようなものだ」
 私はそのことを確認するために、シートンが狼王ロボに仕掛けた鉄壁のわなをまねてみた。
 前と横にわなが仕掛けられているため、一度入ると後ずさり以外にこのわなから逃れられない、あの鉄壁のわなである。

 私は、狼王ロボと同じように亀ゴンもあとづさりするものと思っていた。なにしろアインシュタインなのだ。が、信じられないことに前に進んであっさりとわなにかかってしまった。
お前は、車 寅次郎か」思わず声を荒げてしまった。

 こうして、亀ゴンがわなにかかっている間、四季の道の雑草は伸び放題になり、ようやく役人も安堵の胸をおろしたのである。

 しかし、手はあるものだ。狼王ロボがメス狼の自由奔放な振る舞いを許し、それが結局命取りになったように、亀ゴンにはあの毒舌のコリー犬をつけてやった。
 毎日散歩の途中で会う、あのコリー犬に亀ゴンが夢中だったからである。

 コリー犬は毎日、亀ゴンの後ろから散歩に同行した。そして亀ゴンが少しでもわなに近づきそうになると
あんたは『蚤の心臓』のくせに、大胆なふりをするから、わなにかかるのよ。結局パーなのね
 例の毒舌で思いっきり亀ゴンを罵倒した。

 愛する女性から罵倒されて、黙っていては男が廃る。
以来、亀ゴンは信じられないような注意深さでわなを避けるようになった。

 こうしてワイオミングの四季の道は、雑草が一本もない美しい芝生に再び変わったという。

                                     (おしまい)

シートン動物記を陵駕したと思うが、どうだろうか

今回も、前に掲載したことがある亀ゴンの写真を掲載します
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/srpeTD

なお、本件と関連のある、陸ガメシリーズは、このブログのカテゴリー「家庭」の中に入っております。

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