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(19.5.21)亀ゴンの恩返し

 昔々のことでございます。イスパニアという遠い国から、ジパングにやってきた船の中に、食料用として陸ガメがいたそうでございます。
本当は船員に食料として食べられてしまうところ、その船にたまたま乗っていた主の僕(しもべ)ロドリゴ様が、この陸ガメを大層かわいがり、
もし、この陸ガメを食べるものあらば、天罰としてお尻にお灸をすえる」と申されました。船員はお灸の劫火を恐れ、誰一人として陸ガメを食べようとはしませんでした。

 こうして、陸ガメはロドリゴ様の布教地、千葉郷、おゆみ野の里まで生きて連れて行かれたのだそうでございます。

 ロドリゴ様は、このおゆみ野にある四季の道を大変気に入り、日夜布教をしながら、四季の道を掃き清め、木々の剪定をおこない、この道を迷える子羊を導く天国への道となずけて大事にされていたそうでございます。
その間、陸ガメは亀ゴンと命名され、日夜レタスを与えられ、それはそれは丸々と健康にすくすくと成長しておりました。

 ある時、庭で亀ゴンが草を食べていたところ、そこに腹を空かせた野性の猫が現れ、亀ゴンに飛びかったことがありました。亀ゴンはもう少しで猫の餌食になるところでしたが、気づいたロドリゴ様が、すかさず猫に飛び掛り、猫の首級をとるとともに、皮をはいで三味線を作ったとのことでございます。
亀ゴン、この猫三味線で主をたたえる演歌を歌え

 主人の命に従い、亀ゴンは猫三味線を弾きながら、永山洋子の「じょんがら女節」を歌うと言う幸せな毎日をおくっておりましたが、あるときロドリゴ様が病気で倒れ、余命いくばくもない状態になってしまいました。
ロドリゴ様は病床で臥せりながら,そばにいた亀ゴンに言ったそうでございます。
亀ゴン、私が死んだ後の気がかりは四季の道が荒れ果て、神の国へ、迷える子羊を導けないことだ。しかし道を掃き清める行いを引き継ぐものはいない

 亀ゴンは、大変気にしていることがありました。食料にされるのを助けてもらい、レタスを毎日食べさせてもらったばかりか、猫三味線で演歌まで歌わせてもらった恩返しをぜひともしたいと思ってっていたのでございます。
ご主人様、道を掃き清める行いはこの亀ゴンが引き継ぎましょう。もし約束をたがえることがあれば、一生レタスは食べず、キャベツだけにいたします

 ロドリゴ様は涙ぐんでおられましたが、それからしばらくして天国に召されました。亀ゴンはロドリゴ様との約束を果たすべく、毎日ゴミ袋を右の後ろ足で引っ張り、 左の足では目を離すとすぐに迷子になる小羊を引いて四季の道の清掃をしておりました。
また伸びた枝葉を食いちぎり、剪定もしていたのでございます。

 こうして、ロドリゴ様が天国に召されてから10年の間、亀ゴンのおかげで四季の道はそれはそれは美しく保たれ、子羊も道を迷うことがなかったのでございます。
しかし不幸はいつ来るか分かりません。
その日はことのほかゴミが多く、亀ゴンは必死の思いでゴミ袋を引っ張っていたのですが、たまたまジャスコで行われていた長山洋子ショウの「じょんがら女節」が聞こえて来たそうでございます。

 亀ゴンはすかさず猫三味線を取り出し、ジャスコの前で、いっしょに「じょんがら女節」を歌い始めました。
雪は下から舞い上がり、赤いもすそにまといつく、じゃんじゃんジャン・・・・・・
ところが不幸にも、子羊が暴れたため、亀ゴンの足がもつれ仰向けにたおれたところに乳母車が突入し、亀ゴンを引いてしまいました。

 実は亀ゴンの腹の甲羅は、毎日の清掃活動で擦り切れ、肉が露出しておりました。亀ゴンはたとえ甲羅がすべて無くなってもロドリゴ様との約束を守ろうとしたのです。
こうして亀ゴンもロドリゴ様の後を追って、亀の国に旅立ったのでございます。

 おゆみ野の人は、この亀ゴンの行いに深く感銘を受け、鎌取の陣屋の前に銅像を建てました。これが忠カメ、亀ゴンの像で、右手にゴミ袋、左手に猫三味線をもち、今もロドリゴ様のいる天国にむかって長い首をのばしている像なのでございます。

このブログと関連しているブログは以下のとおりです

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/1956_e87e_1.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/19423_9b50.html

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