守り人インタビュー

(22.7.22) 地区の守り人インタビュー 第11回 勉強会「コミュニティカフェ活用の子育て支援モデル事業を学ぶ」

 第11回 勉強会「コミュニティカフェ活用の子育て支援モデル事業を学ぶ」

 去る7月12日(月)夜7時から松崎泰子先生(淑徳大学名誉教授)をお招きして、表題のモデル事業について勉強会を開催しました。
11名の皆さんが集まってくれました。おゆみ野の中に、居場所を失った子どもたちがいる。学校や社会から外れてしまいそうな少年たちの居場所を作りたい。数学に挫折しそうな高校生の心のケアーをしたい。守り人に集まるメンバーには、たくさんの思いがあります。でも、思いを実現するためには、資金が、場所が、スタッフが必要です。そんな時、守り人に朗報が届いた。いよいよ居場所作りに前進か!?先ずは、モデル事業を知ることから始めよう。本モデル事業推進委員会の委員長である松崎先生の話しを聞いてみようではないかということになったのです。

 ところが話しは意外な方向に・・・。守り人の運命やいかに!!お話しの始まりです。
 
【コミュニティカフェ活用の子育て支援モデル事業とは?】

 独立行政法人 福祉医療機構の委託事業です。事業を受託したのは、社団法人 長寿社会文化協会です。
 本事業が必要とされる背景は次のとおりです。 ①既存の子育て支援情報が必要とする人に届いていない。 ②既存の子育て支援サービスではカバーできない隙間がある。
 ①②の解決を目指し次の事業を推進する。子育て支援コミュニティカフェ(サロン)を作り、中高年をリクルートしサポーターを養成し、地域に密着したサービスを必要とする人に届ける。小規模、地域密着型の多機能子育て支援を普及する。
 全国5か所の事例検討先の一つとして、おゆみ野に打診があったのです。急な話でもあり、既存の組織では受け切れないとの話しもあり、守り人で可能性を探ることになったのです。
 ところが、・・・・・。

【 結 論 】

 今年度になって本モデル事業の事務局の主要メンバーが交代し、方向性が代わってしまった。児童虐待防止に関する取り組みへの支援に集中することになってしまった。守り人が想定している年齢層の少年たちを対象に動けなくなったとのこと。そんなに簡単に事は進まないのが世の常でしょうか。

 そんな、こんなで、新しい政府の動きである「子ども・子育て新システム」の概要を聞きながら、守り人たちの思いとの接点を探ることになったのです。

Q. 松崎先生の紹介をもう少し。 

A. 千葉市稲毛区在住。おゆみ野との関わりは、新都市ライフの「まち育て事業」の審議員を務めるなど。社会福祉の観点から政府の諮問機関にも参画し、多くの提言を行っている。現在、日本社会事業大学の常務理事も務めている。

Q. おゆみ野の印象は?

A. 暮らしやすい環境。緑も多い。たくさんの市民活動団体があり、市民の意識も高い良い街と周囲の人は見ているし、事実、ほとんどそのとおりだと思います。でも、一部には孤立しトラブルを抱え込んでしまう家庭があることも事実です。気軽に話せる場所、飾らない関係を許し合える空間が不足していると感じています。

Q. では、何が必要なのでしょうか?

A. 学校、警察、福祉関係の機関などたくさんあり、それぞれは地域の様々な情報を持っています。でも、その情報が統括され個別の犯罪予防などに力を発揮することはありません。また、役所の窓口で気軽に相談してくれと言われても、相談しにくいですよね。NPOや社会福祉法人など、地域から発信する福祉の受け皿が、もっとあって良いですね。地域で支え合う、組織間の横の連携も取れる動きが弱いと感じます。全国で、多様なニーズや生活パターンを持つ人、障害者や子ども、認知症の大人が共に住まう空き家を利用した小規模多機能施設の運営がNPOなどの手によって、いくつも始まっています。参考になると思います。

Q. 子育てに関する政府の新しい動きを教えてください

A. 内閣府が中心となって「子ども・子育て新システム」を策定中です。①保育所と幼稚園の一元化 ②「厚生労働省」と「文部科学省」の垣根をなくした「子ども家庭省」の創設 ③幼稚園での預かり保育、学童の受け入れ ④駅前保育所の開設、短時間サービスや訪問型保育の実現 など、福祉から発展して次世代育成の視点を大切にしています。また、地域から発信されるアイディアやニーズ、民間企業からの支援も積極的に取り入れる予定です。

Q. 非行や犯罪から更生する少年たちの地域の居場所作りには、どう取り組めば良いでしょうか?

A. 政府の取り組みも少なく、手薄な部分です。待っていないで、地域から声を挙げて千葉市を動かしてみてはどうでしょうか。地域に近い行政機関である「区」の機能が充実すると良いですね。
また、行政機関などから活動資金の補助を受ける場合は、NPO法人に認定されていると有利です。組織に対する社会の信頼感を高めるために、組織の法人化を検討してはいかがでしょうか。

Q. おゆみ野には地域としての受け皿がありません。先進事例をご存じであれば、紹介してください。守り人で視察したいと考えています。

A. 承知しました。今すぐには思い浮かびませんが、探してみます。

【 NPO法人 緑区子どもサポートセンター 】

 同じ緑区の土気地区で10年以上活動しているNPOです。代表者が勉強会に参加してくれました。ありがとうございました。
緑区子どもサポートセンターは、中学生までの子どもたちと地元の公民館や公園でお話し会、料理作り、そとあそび、田植え、キャンプなど様々な遊びを楽しんでいます。遊びを通して子どもたちは、生きる力を育んでいます。
 高校生は指導員、青年は指導員またはスタッフ、そして保護者やスタッフが見守り、活動を支えています。

 期待の大きかった勉強会でしたが、松崎先生の持つ情報と守り人の思いとが噛み合わない結果となってしまいました。でも、おゆみ野が持つ問題を研究者に知ってもらったことは、すぐに成果はでなくても、決して無駄ではないと感じます。また、新たな出会いがありました。

 地域から発信して地域の問題を研究者に知ってもらう、千葉市の動きを批判や評論するだけでなく、千葉市を動かすアイディアを研究者の裏付けを得ながら作り上げて行く。10名前後で提言作りへのステップを研究者との勉強会を繰り返し積み上げて行くことも、一つの方法です。
松崎先生との接点も大切にしたいと感じた筆者です。今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。では、また次回お会いしましょう。

以上

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(22.6.29) 地区の守り人インタビュー 第10回 おゆみ野の森を育てる会 

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地区の守り人インタビュー

 第10回 おゆみ野の森を育てる会

 去る6月20日(日)おゆみ野の森を育てる会定期活動「オオムラサキを飛ばそう!」が開催された。梅雨の合間、時折薄日も射す中63名が森に集った。鈴木康博さん(緑土木事務所長)の説明を聞きながら、美しいオオムラサキの実物に触れ、その生育条件と現在の森の環境を対比しました。幼虫のエサであるエノキは自生しているのですが、成虫のエサである樹液を出しているコナラ、クヌギがなくオオムラサキが生きていく条件に満たないとのお話しでした。オオムラサキが生息できる環境にしたいと感じた筆者です。幼虫の愛らしい容姿に誰もがノックアウト。とても楽しい森の時間を過ごしました。

 実は筆者は「おゆみ野の森を育てる会」の役員の一人です。そこで今回は、自問自答で「おゆみ野の森を育てる会」を紹介することにしました。
 
Q. おゆみ野の森とは?


A. 京成ちはら線学園前駅から徒歩3分、「ふれあい公園」の隣にある、広さ3haの大きな緑地です。縄文時代の貝塚や古墳などからなる埋蔵文化財保存エリアを含み、クヌギやコナラなどの樹林に覆われ、野ウサギやキジなどの小動物も時折見かける緑豊かな森です。いつでも、自由に散策できます。是非、森の中に入り、森の自然をお楽しみください。

Q. 市民緑地制度とは?

A. 街の周辺部などに残された緑に、気軽に触れ合えるよう「市民の手により守り育てて行こう!」という千葉市の新しい取り組み「街山づくり」です。当会は、この千葉市から委託を受け、市民緑地設置事業に基づく報償金で活動しています。

Q. いつから活動しているのですか?

A. 平成19年4月15日にオープニングセレモニー&第一回目の活動が行われ、約100名が参加しスタートしました。これまで3年間は新都市ライフの運営支援を受けてきました。

 そして、平成22年4月から市民が主体となって維持管理して行くこととなりました。千葉市とUR都市機構のサポートを受け約120名の会員が、13名の役員を中心に新たなスタートを切りました。会員のほとんどはおゆみ野の住民ですが、市原市、松戸市、東京都から活動に参加されている方もいらっしゃいます。また、千葉大学の学生も共に森の自然を満喫しています。

Q. どんな活動をしているのですか?

A. 主な活動は次の三つです。参加費用はほとんどの場合無料ですが、カンパをお願いすることがあります。その時はご協力をお願いします。森には多少汚れても良い動きやすい服装でお越しください。

当会は「自己の判断と責任による行動」を基本としています。森で遊んでいて怪我をしても原則は自己責任です。しかし、場合によってはボランティア保険やレクリエーション保険の適用を考慮します。活動に参加される方は必ず所定の用紙に氏名を記入してください。

 それから活動で使用する軍手、タオル、水分補給用の飲み物、はし、皿、カップなどは各自持参してください。また、森には蚊がいます。夏でも長袖長ズボンをお薦めします。防虫スプレーなども各自で用意してください。

1) 草刈り
 毎月第一土曜日午前10時から12時まで。ゴミ拾い、草刈り、施設補修などの管理作業を行っています。少雨決行。これからの季節は勢いよく成長する雑草との戦いです。

  草刈り隊の成果は希少植物の復活として現れてきています。よーく注意して森の植物を観察してみてください。反面、草を刈り過ぎて裸地ができたり、野ウサギを追い出してしまったりで、イエローカードを貰うこともあります。たかが草刈り、でも森の先住民たちと対話しながらの草刈りです。
  作業の後は、バーベキューで疲れを癒します。ご苦労さまでした。

2) 定期活動

 毎月第三日曜日午前10時から12時まで。森の観察会、花を咲かせよう!キノコを作ろう!森の四季を楽しみます。お餅突き、ヨモギ団子、お月見など文化や風習も大事にします。スープ、ハーブティーを楽しんだりします。それから、ゴミ拾いもお忘れなく。

 森の観察会にはNPOみどりのネットワーク千葉から自然観察員の派遣協力を受けています。自然環境の中で知らないことや、気付いていないことって、いろいろありますよね。自然観察員さんに何でも質問してください。

3) 森の時間
 毎週金曜日午前11時から午後3時、4時頃まで。雨天中止です。森を見守りながら、子どもも大人も森の中でゆったりとした時間を過ごしています。トウモロコシ、カボチャ、トマト、ピーマンなどの野菜作りにも挑戦しています。

Q. キャンプや野外炊飯をしても良いのですか?

A. 当会が森の維持管理を千葉市より委託されています。その活動の一環としてキャンプや野外炊飯など火を使った企画が認められています。当会の許可なく勝手に森で自由に火を使えるわけではありません。おゆみ野の森で火を使った行事を企画したい方は事前にご相談ください。なお、おゆみ野地区にある公園のほとんどは都市公園法に基づき管理されており、火気を使用することはできませんので、ご注意ください。

Q. 会員になるにはどうしたら良いですか?

A. 多くの方の入会をお待ちしています。来れる時に、出来る範囲で一緒に活動しませんか。お問い合わせ、ご連絡は、oyuminonomori@mail.goo.ne.jp までお知らせください。あるいは直接、上記1)、2)、3)の活動にお越しください。おゆみ野の森でお会いしましょう。
   また、活動状況や予定等はブログ「おゆみ野の森を育てる会活動日記」で随時お知らせしています。次のアドレスに是非アクセスして見てください。
  http://blog.goo.ne.jp/oyuminonomori
      よろしくお願いいたします。

 自然を壊すのも、守り育てるのも人間です。農村社会は里山を育んできました。農業が衰退して行く中、都市近郊の雑木林は確実に失われています。私たちが住む「おゆみ野」には貴重な自然が残っています。「街山」を育むのは、私たちです。
泉谷公園のホタルを守る活動は新たな展開を歩みだすようですよ。
まちづくり協議会環境部会は来る7月10日(土)午前10時から12時まで、おゆみ野道の水辺を美しくする清掃活動を企画しています。
小中学生も含め、おゆみ野の環境を守る取り組みに一人でも多くの方が参加してくれることを期待して、筆を置きます。今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。では、また次回お会いしましょう。

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(22.5.18) 勉強会 「千葉市景観計画案を知る」

地区の守り人インタビュー

 第9回 勉強会 「千葉市景観計画案を知る」

 前回はインタビューから発展(寄り道)して懇談会を開催した。この地区のいろいろな遊歩道や公園が喫煙、落書き、破壊行為など少年たちのあってはならない行動の舞台となってきた。
反面、豊かな緑、様々な動植物、中には絶滅危惧種も生きている、このおゆみ野の自然は生命を大切にする心を培うには絶好の環境である。おゆみ野の環境を見つめることが、少年たちを見守ることになるのでは?などと考え、今回も引き続き「環境」をテーマに取り上げることにした。

  5月8日千葉市都市景観デザイン室から3名の担当者にお越しいただき、「千葉市景観計画案」についての勉強会を開催した。地区自治会の代表の方々、おゆみ野まちづくり協議会の皆様、そして我々守り人メンバーなど20名もの参加者を得て説明を聞き、意見交換をすることができました。

短い時間でしたが行政の動きを知り、地域としての問題を解決して行く中で、どう折り合いを付けて行くのか、いろいろな視点から意見交換ができました。おゆみ野で頑張っている組織と組織をつなげ、さらなる活力を見出したい。守り人がめざして来た活動が少し実現できたと、一人静かに喜んでいます。
 
1. 千葉市景観計画案

さて、何を勉強し、どんな意見が出たのか。実は筆者が構想を練っている間に福谷さんが詳細をご自身のブログで紹介しています。
福谷章子のまちづくり 5/9 課題は合意形成 景観計画勉強会
http://fukutani.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/05/post_2406.html

景観計画案」そのものは千葉市ホームページ、パブリックコメント募集のコーナーにカラー版で掲載されている。
http://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/keikaku/pabukome-toshikeikaku.html

本勉強会が開催されたことは「おゆみ野女性の会」のブログにも紹介されています。
また、勉強会で意見交換の中心となった夏の道のケヤキの剪定問題については、あの絶大なる人気を誇る山崎次郎さんのブログ「おゆみ野四季の道」に連載されている。
5/5~5/7 ケヤキの剪定問題 佐々木さんの提言 その1~3
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2256-f072.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2256.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2257-f457.html


5/12 ケヤキの剪定問題 再録
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/22512-62cb.html

さらには、「みどりのさんぽみち」「千葉公園のベンチから」と著名諸氏のブログでいずれも見識の高いコメント、個々人の思いが発信されており、この問題の関心の高さを知ることができる。いまさら筆者が紹介するまでもないと判断するに至った。是非、これらのブログを一読してもらいたい。守り人の企画に関連して、かくも多様な意見が交換されていることを嬉しく感じています。

 さりとて、このまま終わってはもったいない。少しは意見を・・・と奮起し、「合意形成」と「少年の視点から見ると、どんな環境?」この2点について私見を述べることにした。

2. 合意形成

昨今、いろいろな場面で「民意による」「住民の合意で」「地域の課題は、地域で解いていく」などが推奨されている。しかし、これほど難しいものはないと思う。一人一人の意見を聞いて、どうしたら良いですかと聞いていたら、全会一致の合意は永遠に得られないことが大半ではないだろうか。

お上からの上意下達だけでは機能しない。一方的な説明会を開催しても、住民の不満は治まらない。パブリックコメントも何かアリバイぽくて、形式的。これを繰り返しても、むしろ、お役所バッシングは高まるばかり。では、千葉市は具体的な住民合意形成の手法やルールを示しているか。筆者には見えてこない。

住民が地域の問題解決を主体的に考えるには、たくさんの時間が必要だ。10名前後での対話集会を何度も開催し、住民の理解を深めるべきです。その場には、感情論だけではなく、技術などの知識を持ち、法規制など問題の背景を理解し住民の言葉で対話を進行させる人が必要です。先ず、千葉市はこの人材を育てるべきです。口は上手くなくても、物事を真摯に考える人が良い。

次に結論と行動のない対話ばかりを繰り返してはいけない。いつまでに決めるのか、時間軸を定めることが必要です。そして100%の結論が必要なのか。ある問題では70%で合意するのか、50%なのか、外部の目でアドバイスしてくれる専門家もいると心強い。そう考えを進めて来ると、どうもこれは区長や区役所の仕事ではないのかという疑問に突き当たる。

この項の問題提起です。

○ 住民の合意形成は棘の道である。それを承知で挑戦すべき道である。おゆみ野の問題の解決策を住民主体で合意を形作り提案して行くとき、緑区長や区役所がもっと積極的に関わるべきではないか?

3.  少年の視点から見ると、どんな環境?

緑豊かな環境は、反面、死角の多い環境でもある。その死角に紛れて悪さをする連中がいる。暗闇の恐怖、皆さんはご存じだろうか。残念だが、おゆみ野に本当の暗闇はない。光のない森の怖さ、人間の無力さを包み込む圧倒的な底のない深さを持った自然はない。

でも、理屈上の制約を持った人工の空間、公園はたくさんある。公園は程々の環境である。ところが、してはいけない制約がやたらと多い。球技をしてはいけません。火を使ってはいけません。遊具を使用してはいけません。遊びたいと思う公園。わくわくする公園。秘密の基地。そんな場所が本当に無くなってしまった。それで良いのだろうか。

規制を多くすれば、事故や事件は無くなるのか?答えは、NOである。なぜ、公園で球技をしてはいけないのか?自分たちだけが楽しければ、周囲のことはあまり気にしない。そんな身勝手な考えや行動が問題ではないのか。周囲に迷惑をかけない。発生したトラブルは自己責任で対応する。

守り人の雑談で出た話しを紹介しよう。公園でなぜ花火をしてはいけないか。緑公園事務所が管理している公園は条例で火気使用が禁止されている。でも、夏場は公園で花火をする人は後を絶たない。花火を楽しむ場所がない。それなら、バケツに水を用意し火の始末をする。ゴミなど後始末をしっかりする。何時以降はやらない。時間のルールを作る。住民が互いの思いの公約数を見つけ出す。譲り合い、お互いが居心地良いルールを作る。自分たちの公園(おおやけの空間)なんだという意識を高めて行く方が、トラブルを減らして行けるのではないか。おゆみ野を公園特区にしてみては・・・?

 公園にどんな植物を、どんな場所に植えるのか。地域の住民が決めても良いのではないか?枝の剪定、草刈り、ゴミ拾いなど管理も住民が出来ることは住民で行った方が良いのではないか。最終の管理責任は行政にあるとしても、住民が関わることのできる範囲を増やしたら良いと感じます。

 この項の問題提起。

○ おゆみ野にある千葉市が管理する公園の中でいくつかは、使用方法や管理ルールを住民が決め、住民が運営に参加してはどうだろうか。

4.  生命を見守る心 世代をつなぐ心

まとめです。おゆみ野は開発が始まって30年以上が経過しました。新興住宅地も、それなりの時間を積み重ねてきました。緑豊かな、多様な動植物が生きている環境は大切にしなければならない。もちろん、生活の安全を維持できる環境でなければならない。環境は誰かが与えてくれるものではなく、我々人間が、おゆみ野に住む人々が作りだすものである。街路樹や公園の問題を通して、次の社会を担う子どもたちと一緒に考え行動して行きたい。

 あずきさんのブログ「みどりのさんぽみち」に「いのちに無頓着な親子」の話しがありました。花壇の草花を頓着なく引きちぎってしまう小学生。人間は複雑な感情の生き物です。いつ、いかなる時でも冷静沈着でいる訳ではありません。何かのはずみで・・・は、筆者にも時々あります。特に若い時は血の気も多く、いろいろな失敗をしました。でも、他人の生命を傷付けることはしてはいけない。かぁーっとしても、自分に問いかけブレーキを踏むようにしています。他人に迷惑をかけないことを静かに考えれば、平気で破壊行為はできないと思うのです。

 おゆみ野をさらに良い街にして行くには、「ばか者、よそ者、わか者」が鍵を握っていると感じます。

 「ばか者」は熱中人です。おゆみ野には多様な熱中人が活躍しています。個々の活動をつなぐネットワークが必要です。守り人もそうですが、お互いの組織の枠を超えたネットワークが広がってきていると感じます。

 次に、地域に刺激をもたらすためには、外部の目が必要です。一般には学識経験者なのですが、筆者は役所で働く人々が「よそ者」として重要ではないかと見ています。特に緑区長や、緑区役所をはじめ、緑区にある行政機関で働いている専門知識を持つ人々です。これらの「よそ者」との接点を多くし、一緒に活動する機会を増やしたいと感じています。

 そして「わか者」です。青少年、子どもたち、将来のおゆみ野や千葉市、日本を担う次の世代です。おゆみ野にはたくさんの子どもたちがいます。エネルギー溢れる街です。無責任、無秩序、周囲の迷惑を考えない我がままの言い放題ではなく、お互いの意見に耳を傾け理解し合う、そして譲り合い接点を見つける。一度決めたルールでも状況の変化があれば、地域のより良い生活のために見直しを行う。その営みの傍らには必ず「わか者」がいる。これを反復して行けば、必ずおゆみ野は「わか者」の活気溢れる街、生活し続けたい街になるはずです。

 そんな活動を、これからもつなぎ役を意識しながら続けて行きたいと考えています。それでは、今回の結論です。

○ おゆみ野のパワーアップは「ばか者、よそ者、わか者」で!!


 今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます
。では、また次回お会いしましょう。では、また。 

以上

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(22.4.18) 地区の守り人インタビュー 特別企画

地区の守り人インタビュー

 第8回 特別企画
懇談会 「街路樹の管理、防犯カメラの設置、ホタルを考える」

 今回は企画のパターンを変えてみました。守り人メンバーでおゆみ野の街路樹、防犯カメラの設置、泉谷公園のホタルを守る取り組みについて意見交換を行いました。
先月インタビューで紹介した緑土木事務所の鈴木所長にも参加してもらい、いろいろなアドバイスをいただきました。休日にも関わらず参加を快諾していただいた鈴木所長に、心よりお礼申し上げます。
今回は懇談会で出た話の中から、今後私たちが地域で具体的に取り組んで行けそうな内容を中心にまとめてみました。

 なお、この懇談会開催に至った経過とその後の出来事が福谷さんのブログに掲載されています。こちらも是非ご覧ください。

4/10 遊歩道の管理から蛍生態園まで
http://fukutani.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/04/post_59ae.html

4/16 ゴミを通じて市民の自律を考える
http://fukutani.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/04/post_9cee.html


1. 街路樹の管理

・ 夏の道のケヤキの剪定を3年前に「筒切り」で行ったが、今も見栄えが悪く、樹勢も回復していないように感じる。コストの問題があるが「透かし切り」などの検討が必要ではなかったか?

・ 街作りのスタートでケヤキ、プラタナス、イチョウ、カツラなどの成長の早い高木を多く植えている。速効性が重視され、30年後どう管理するのかの視点が足りなかった。

・ 鬱蒼と茂った街路樹は昼間は緑が多く良い環境だが、夜は街灯の光を覆い隠し、暗がりを作り防犯上悪い環境にもなる。視界の悪い場所は少年非行や犯罪の温床になりやすい。緑の維持と、視界の確保のバランスが大切だ。

2. 防犯カメラの設置など

・ おゆみ野駅近くの低い街灯は、いつも何者かに蹴飛ばされ破壊されている。背丈の高い街灯に変えるか、防犯カメラでの監視が必要だ。破壊を受けるポイントは決まっているので、そのポイントに絞って防犯カメラを設置してみてはどうか。

・ どんなタイプの街灯が良いか?もっと街灯を明るくした方が良い場所、もう少し暗くても良い場所。時間帯で照度を変化させるなどの検討も必要だ。

・ 公園や野球場に設置されている飲み物の自販機は本当に必要か?これらの自販機の回りは夏の間は少年たちが集まり喫煙、花火遊びの場所となる。飲食物のゴミも散乱している。コンビニも多く、どこまで自販機が必要なのか検討が必要ではないか。

・ 昨年、区役所に安全安心課ができた。防犯カメラ設置の問題も共に考えてほしい。どんな活動をしているのか、千葉市としてPR不足かもしれない。

3. 道路パトロール

・ 土木事務所が行なっている道路パトロールを、地域住民と一緒に行ってはどうか検討している。土木事務所職員は毎週1回道路パトロールを実施している。さらに、毎月1回は夜間パトロールも行い20年度は千葉市全体で約2,100件の異常(道路の破損など)を発見した。今後は自分の街は自分で守るという考えを持ってほしい、まずは、区役所に申し入れているところです。是非地域の皆さんに協力してほしい。

・ 一度緑土木事務所と守り人のメンバーで道路パトロールをしてみてはどうか?そこから今後の協力の在り方を検討できないか?

・ 有吉中ヨコからバザール通り下付近までの4車線道路の両側にたくさんのゴミが散乱している。

4. ホタルを守る

・ ホタルは飼育の難しい生き物。泉谷公園のホタル生態園(管轄は緑公園事務所・昭和の森)の担当者は職員一人あとはシルバー人材にお願いしている、職員は定年退職も近く、今後ホタルの飼育を担う人材の育成、ノウハウの伝承が急務である。生態園の維持には人件費は別として年間約800万円の経費がかかる。予算の確保も今後の課題である。おゆみ野地区のシンボルとして定着しており、生態園は維持できればと願う。緑区役所と地域で維持管理できないか?

・ 生態園の近隣住民だが週1日なら飼育の勉強に通える。生態園で受け入れてもらえるなら、挑戦したい。行政で検討してほしい。

・ 泉谷小では児童がゲンジボタルの飼育を数年前から継続している。ホタルを中心に、泉谷公園の自然を大切にする心が育まれてきている。

・ 小谷小では、これから上総掘りで井戸を作ろうとしている。井戸からの水でホタルを飼育したいとの意見もある。

・ 泉谷中は環境学習を継続する計画と聞いている。泉谷公園を中心に3校と地域、行政が連携してホタルを守る活動ができないか?子どもも大人も一緒にホタルを、おゆみ野を大切にする心を醸成して行けるのではないか。心配ばかりしていても進まない。何か行動を起こしたい。

5. オオムラサキ

・ 小学校の放課後子ども教室では毎年どんな企画を開催しようか苦戦している。おゆみ野の中には、いろいろな特技を持つ方がいるはず。緑区役所に人材登録バンクみたいな仕組みがあると助かる。教育委員会だけではなく、地域の中で組織を横断して相談できる窓口がほしい。教育委員会に人材派遣の仕組みがあるが、来てほしい人材を紹介されても交通費がかかると、なかなか派遣について実現に至らない現実がある。

・ 国蝶であるオオムラサキは千葉市にも自生しています。エノキと樹液の出るクヌギがあると繁殖する可能性があります。その羽ばたきは力強く迫力があります。翅の色彩も美しく、おゆみ野の子どもたちにも実物を見てほしいと思います。子供たちには広くいろいろな経験してほしいと思っている。毎年動物公園裏の「子どもたちの森公園」で虫クイズも行い楽しんでいます。もしおゆみ野でもというなら相談に乗ります。

懇談会の感想

 専門家が有用であると理解している施策に対して、声なき声の人々の懸念がある。おゆみ野に住む人々が本当に必要とする施策は何なのか。大人数の会議やシンポジウムでは聞くことのできない地域の声なき声を知るには、10人前後の意見交換会が効果的であると感じます。その集会には専門家の存在が不可欠です。施策を上意下達するのではなく、対話を通して行政に詳しくない人たちが専門家の平易な言葉による情報に基づいて判断する取り組みが必要です。昨年参加した「子どもの力フォーラム」でも、同じ手法で年齢も背景も異なる子どもたちが児童虐待などの大人でも難しいテーマに取り組み、自分たちの言葉で考えをまとめる成果を上げています。

 さらに、組織に囚われない個人的な信頼のネットワークから得られる情報やアイディアが、問題解決の早道になると感じています。財政危機、タテ割行政組織の機能不全を打ち破るのは、行政区単位での利害関係者によるヨコのネットワーク強化であると信じます。私たちも市政に不満や陳情をぶつけるだけではなく、どうやったら問題を解決できるかをお互いに考え、行動して行きたいものです。

 地域の力による道路パトロールや、泉谷公園のホタルを守る活動は何とか実行に向けて取り組みたい内容です。懇談の方向が、そこに導かれたのは鈴木所長の豊富で確かな専門知識と経験、趣味の力、そして私たちの意見にも耳を傾けてくれる姿勢であったと感じました。心より、お礼を申し上げます。インタビュー、懇談会、次は実践ですね。また、相談に乗ってください。よろしくお願いいたします。                   以上
 
 
 

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(22.3.24) 地区の守り人インタビュー 千葉市建設局土木部緑土木事務所 所長 鈴木康博さん

地区の守り人インタビュー

 第7回 千葉市建設局土木部緑土木事務所 所長 鈴木康博さん

 雪だ。地震だ。津波だ。強風だ。急に冷え込んだり、暖かくなったり。でも、確実に4月は近付いています。我が家も明日長男と、三男が引っ越しです。就職、進学とそれぞれの道に旅立ちます。さて今回は千葉市緑土木事務所鈴木所長にお話しを伺いました。道の守り人である土木事務所の仕事、さらに公園管理の話し、おゆみ野開発への思い、趣味の話しなどをお聞きしました。

Q. 自己紹介をお願いします。

A. 昭和50年千葉市の職員に採用になりました。区画整理、都市計画、緑政、公園建設などの仕事をしてきました。途中、建設省に出向したこともありました。千葉市東南部(現在のおゆみ野地区、あすみが丘地区)開発事業にも関わりました。平成19年4月に緑公園緑地事務所長(昭和の森)、そして平成21年4月から緑土木事務所長を拝命しました。緑区とは縁があるなあと感じています。

Q.  緑土木事務所の仕事の内容を教えてください。

A. 緑区の道路と街灯、街路樹の維持管理が主な仕事です。JRの駅の外側に設置されているエレベターの管理も私たちの仕事です。おゆみ野地区の遊歩道も土木事務所の管轄で、業務は千葉市みどりの協会に委託しています。千葉市には中央・美浜、花見川・稲毛、若葉、緑の4土木事務所があります。千葉市全体で年間約1万件の道路などに関する苦情や問い合わせが寄せられます。1つの土木事務所に換算すると1日あたり7、8件は何らかの通報がある計算になります。各土木事務所が一ヶ月交代で24時間通報を受け付けています。

Q.  緑土木事務所長就任後の取り組みで印象に残っている事は何ですか。

A. 街灯が消費する電気代の見直しです。緑区全体で年間約6千万円かかっていました。もちろん交通や生活などの安全に支障のない範囲で、地区自治会と相談し18基の街灯の使用を止めることができました。年間約303万円の節約になりました。無駄を見直す小さな積み重ねが大切と感じます。
 また、緑区の正副区長、警察署長、郵便局長、JR駅長、消防署長など主な組織のトップの皆さんと定期的に「緑区サミット」を開催し情報交換をしています。その中で郵便局員が郵便物の集配業務時に「防犯パトロール」の腕章をすることになりました。組織のトップ同士が緑区をより良くするために情報を共有しています。継続したい取り組みです。

Q. これからの課題を教えてください。

A. 千葉市の厳しい財政を無視することはできません。地域の皆さんの力が必要です。例えば、道路の破損などを調べるパトロールに地域の方と一緒にできないかなどの工夫が必要です。通勤はJRを使い、鎌取駅から事務所までは自転車です。自動車で通過してしまうのではなく、人が集まる場所や道路の様子をゆっくり観察することができます。旅行先でもよく自転車を借りて散策します。街の様子を肌で感じることができ、お薦めです。

 おゆみ野とあすみが丘の開発がスタートして30年が経過しました。最初に植えた街路樹の中には寿命を迎え更新が必要なものが出てきました。樹木の種類の見直しも含めて地域の皆さんの声にも耳を傾け、作業を進めたいと考えています。

Q. 同じ樹木でも道路と公園では、市民が連絡すべき市の窓口が違うのでしょうか。

A. そうです。違います。緑区には市が管理している公園が165ヶ所あり、緑公園緑地事務所が担当しています。縦割り行政の弊害が指摘されています。公園緑地事務所と土木事務所の連携が必要です。自分の業務範囲でない連絡に対しても、要件をお聞きして担当部署につなぐべきです。注意します。区役所への機能のシフトも一つのアイディアですが、慎重に検討すべきです。

Q. これまでに経験した公園関係の仕事の中で、印象深いものを教えてください。

A. 千葉市動物公園の近くに「子どもたちの森」を作りました。どんな森で遊びたいかを地元の小学生から聞き取り、イメージを作り上げました。自己責任を前提に木登り、火の使用もOKの森となりました。千葉市では前例のない試みでした。プレーリーダー2名が子どもたちの遊びを見守っています。また、自由参加の年配の人たちが集まり熟年パワーで上総掘りの井戸まで作ってしまいました。行政、学校、地域の協働で作り上げた森です。市民の力に驚き、活躍する場を求めている人が多くいると感じました。おゆみ野地区でも市街地に残された樹林を(市民緑地を)市民の手で守り育てる取り組みが始まっている「おゆみ野の森」にも期待しています。

Q. おゆみ野地区へのメッセージをお願いします

A.  泉谷公園のホタルは昨年自然発生が確認されました。「ヘイケ」「ゲンジ」二種類のホタルが生息しています。ホタルのエサとなるカワニナも自然発生しています。ホタルは泉谷公園に確実に定着してきました。ホタルは開発がスタートした時から、おゆみ野のシンボルでした。これからも大切に守り育てていきたいものです。そのためには「ホタル生態園」が培ってきた技術の伝承が必要です。マニュアルで表現し切れない、実際にホタルを育ててみないと分からない感覚があります。人材育成が不可欠ですが、市の予算だけでは維持が難しくなってきています。「ホタル生態園」の活動継続に向け、緑区役所が中心となり地区住民や学校が連携した動きになると良いと感じています。

 「おゆみ野四季の道」は当初、新都市交通システム導入の計画がありました。だから、これだけの道幅を確保できました。この規模の遊歩道は二度と作れないでしょう。自然環境と合わせて、おゆみ野の大きな財産です。
 個人のお宅の植栽も含めて、四季折々どこでどんな花が咲くのか地図を作ってみてはどうですか。おゆみ野への愛着が、さらに増すはずです。自分が住む街を見直すきっかけにもなると思います。

Q. 趣味は何でしょうか。

A. 実は昆虫が大好きです。時々ですが「子どもたちの森」で虫の観察会を行い、私が作った「むしクイズ」などで子どもたちと楽しんでいます。機会があれば、おゆみ野の子どもたちとも昆虫を話題に交流してみたいですね。

取材の感想

 穏やかで、和やかな雰囲気を絶やすことのない紳士。生活や自然などの環境を巡る問題に広い見識を持ち、実践家でもある。おゆみ野、緑区の力強いアドバイサーと出会った。そんな印象を持ちました。
開発がスタートして30年以上が経過した今、おゆみ野の街作りは第二世代へと転換期を迎えているのではないでしょうか。不必要となったり、維持ができなくなった施設を見直す。既得権、既存のシステムや考え方に固執しない。本当に守るべきものは何なのか。大人も子どもも事実を知り、共に考え行動する。その結果を検証し、さらに次の行動につなげる。鈴木所長のお話しの中に、様々なヒントがありました。
ご一緒に具体的な取り組みを企画し、実践したいと感じました。是非、相談に乗ってください。よろしくお願いいたします。

以上

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(22.2.27) 地区の守り人インタビュー 千葉南警察署生活安全課Nさん

地区の守り人インタビュー

 第6回 千葉南警察署生活安全課Nさん

 連日、バンクーバーオリンピックでの日本選手の健闘が報道されています。異なる生活空間で実力を発揮することの難しさを改めて感じます。今回は千葉南警察署(以下、南署)生活安全課のNさんにお話しを伺いました。Nさんは千葉県からの出向で、この3月をもって2年間の任期を終える予定です。異なる環境での仕事の思い出、緑区やおゆみ野地区の感想などをお聞きしました。

Q. 自己紹介をお願いします。

A. 平成6年4月千葉県の職員に採用になりました。税金や土木の仕事をしてきました。20年4月南署に出向となりました。千葉県から南署への出向は私で3代目です。趣味は野球観戦です。

Q. 南署での仕事の内容を教えてください。

A. 住民の皆さんと南署をつなげる仕事をしてきました。

① 犯罪情報の提供:「地域安全ニュース」の発行。南署管内の学校、自主防犯パトロール隊として登録してもらった方々に犯罪の発生状況などを電子メールなどで届けています。
「ちばし安全・安心メール」に掲載されている犯罪に関する情報の元データを提供しています。携帯電話からも登録できます。入手する情報を各区ごとに指定できます。是非、利用してください。

② 防犯キャンペーンの実施:自転車盗難、振り込め詐欺などの防止を千葉市や警察少年補導員などの皆さんの協力をもらいながら行っています。

③ 防犯グッズの貸出:防犯協会の仕事として自主防犯パトロール隊への帽子、ベスト、腕章などの貸出を斡旋しています。パトロール隊の認定に人数などの条件はありません。犬の散歩など何かをやりながらでも大丈夫です。

Q. 南署の仕事で印象に残っている事は何ですか。

A. 宿直勤務です。6日間に1回宿直があります。私は警察官ではないので主に署内に残り無線や電話の対応をしていますが、事件事故対応へのモチベーションを維持しながら、緊張感の中で一晩中起きていることは大変であり、新鮮な経験でした。また、21年度暫定値ですが南署管内での刑法犯発生件数は1,871件/年で、前年より12件増加しています。自転車盗が最も多いのですが、空き巣やカーナビ盗などの車上あらしも発生しています。パトロールなど地道な防犯活動と予防の工夫が大切です。パトロール隊同士の情報交換会を開催しました。可能な範囲で無理せず、気長に継続してほしいと思います。パトロール隊のないエリアやこのような活動と接点がない住民への働きかけは、これからの課題です。

Q. 放置自転車やバイクを発見した時、私たちの対応の仕方を教えてください。

A. 南署に連絡してください。警察官の到着まで現場で待てない場合は、その旨を伝えてください。匿名での連絡も受け付けています。緊急対応を要する事態と判断される場合は市外局番なしで110番に通報してください。県警本部の指令センターにつながります。南署管内の警察官だけでなく、最短で現場に到着できる警察官が駆け付けます。指令センターからの情報は千葉県内のすべての警察官につながります。

Q. 最近、おゆみ野地区での公共施設の破壊や落書きが再発していますが、南署の対応をお聞かせください。

A. 犯人を特定している訳ではありませんが、例年これから学校の卒業式までの期間、少年に関係する事件などが増加します。南署もパトロールを強化しています。学校や地域の皆さんと情報共有と予防への意思疎通を図り、非行の芽を小さなうちに摘み取る環境作りを進めたいと考えます。

注)最近の事例として以下の記事を参照してください。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/22224-c268.html

Q. おゆみ野地区へのメッセージをお願いします。

A. 実は鎌取駅周辺に住みたいと考えたことがありました。都会に近く、自然も多く生活しやすい環境だと感じました。これから発展する活気がある街だと思います。若い街ですので、地域の皆さんの力で良い街を作れる魅力があります。その街作りに南署も寄与することを期待します。私が感じたことは、次の出向者に伝えます。短い期間でしたが緑区で仕事をすることができました。また、どこかで皆さんとお会いする機会があるかもしれません。その時はよろしくお願いします。

取材の感想

 もっと早くNさんの役割を知るべきでした。地域と警察をつなげ、防犯を推進していたのです。Nさんの後任の方にも、地域住民の思いを伝え安全な街作りを共に進めて行きたいと感じました。Nさん、引き継ぎよろしくお願いします。
「これからの街作りは私たちの手の中にある。」Nさんからのメッセージを大切にします。これからも千葉市緑区を、おゆみ野を見守っていてください。たまには、遊びにきてくださいね。千葉県の仕事に戻られてからも活躍を期待しています。
南署での勤務、お疲れさまでした。2年間のご苦労に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

以上

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(22.1.18) 守り人インタビュー 放課後子ども教室コーディネーター

地区の守り人インタビュー

 第5回 放課後子ども教室コーディネーター

 2010年守り人インタビュー、トップバッターは放課後子ども教室コーディネーター松田さんおゆみ野南小学校区)と湊さん泉谷小学校区)です。1月9日おゆみ野女性の会が主催した「まちづくりフォーラム」が契機となって、お話しを伺うことになりました。また、小谷小学校区のお話しは実行委員の経験がある角川さんにお話しを伺いました。

Q. 「放課後子ども教室」とは、どんな取り組みですか。

A. 
学校が週5日制となり、土曜日や放課後を過ごす子どもたちの対策として、生涯学習振興課が「地域子ども教室」を試験的に行いました。モデル校として扇田小学校が選ばれ、地域の方による昔の遊びなどが行われていたのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。その後、平成19年度から千葉市内全ての市立小学校で行っています。放課後の子どもたちに安全で安心な居場所を確保すると同時に、勉強、スポーツ、文化などの体験活動を通して地域住民との交流を図ることを目的としています。各小学校区の状況に応じて、様々な活動を行っています。小学校によって「わくわくキャンパス」の名称で参加登録を募っています。

Q. コーディネーターの役割を教えてください。

A. 小学校区ごとの活動の総合的な調整役です。活動プログラムの企画作りから保護者への参加の呼びかけ、小学校との連絡調整、地域の協力者の確保と登録、もちろん活動実施と運営の全てを行っています。

Q. 各小学校区での活動を教えてください。

A.泉谷小
 21年度は6月おゆみ野道の小川での「ざりがにつり」に始まり、毎月2、3回のペースで3月まで20回を企画しました。インフルエンザの流行で中止となった企画もありますが1年生から6年生まで20~50人の児童が参加しています。1、2年生の参加は保護者同伴としています。活動中は、毎回5~15名ぐらいの保護者が子どもたちを見守っています。

 また、人数は少ないのですが、発足当初から子どもたちの囲碁・将棋や話し相手をしてくださる地域のボランティアの方もいらして、度々足を運んでくださっています。千葉工業高校の生徒によるロボット相撲の実演は2年目となり、今年大学に進学した学生が介護ロボットを持参して参加してくれました。感動でした。また、クリスマスに焼き芋をしたり小学校のカリキュラムでは体験できない活動も行っています。

.おゆみ野南小 21年度は毎週木曜日、4年生以上の子ども30人前後、おとな5、6人で行っています。手芸、スポーツ、学習の3班に分かれています。その日やりたいことは子どもが自由に決めています。また、このグループとは別に10月から3年生以上の子ども42名が登録して山崎次郎さんのマラソン教室を開いています。2月に開催される「おゆみ野四季の道駅伝大会」を目標に練習を重ねています。

A.小谷小 19、20年度は毎週木曜日プログラムを決めて、いろんな活動を行いました。焼き芋、ドッジボール、教頭先生の科学ショー、休日に「房総のむら」へバス旅行もしました。コーディネーターの他に実行委員10名で一緒に、先ずおとな自身が楽しく活動していました。21年度は小学校が音頭を取って活動していると聞いています。

Q. ご苦労も多いと思いますが・・・。

. 活動の主体は地域ボランティアですので、教室などの小学校施設の使用や時間の調整に苦労する場合があります。千葉市の所管が教育委員会の生涯学習振興課ということもあってか小学校によって対応に温度差があるようです。

 また、おゆみ野は若い街、人の出入りの多い街なので、おとなのコミュニティーも成熟していません。地域のシルバーパワーの力を借りたいのですが、コーディネーター自身の地域でのつながりの弱さを感じることもあります。コーディネーターが一人で抱え込んでしまう場面もあります。

 1、2年は良いのですが、それ以上となると正直しんどいですね。おゆみ野に信頼できる人材バンクがあれば良いなと思うことがあります。でも、受け身にならず、やりたいこと、出来ることを実践して行こうと心掛けています。

Q. 孤立感が募るとホントしんどいですよね。

A. 年に1、2回ですが「コーディネーター友の会」と称してコーディネーター同士の情報交換を行っています。お互いの活動に参加し合ったりしています。同じ活動を共有しているので悩みを話したり聞いたり、少し元気になれる貴重な時間です。

Q. これからの抱負をお聞かせください。

A. 22年度も千葉市でどのようにこの事業が継続されるかは未定です。コーディネーターの交代もあるでしょう。苦労も多いのですが、放課後の子どもの居場所作りは大切ですし、参加した子どもとおとなの笑顔や、活動の中での感動に苦労を忘れてしまいます。千葉市の事業として継続して欲しいと願います。

 これまでのように各小学校区が個別に活動するばかりでなく、企画や人材の交流も図りたいものです。中学校との連携も今まで以上に取れないかと感じます。コーディネーターの負担を出来る限り軽くすることも必要です。そのためにも、コーディネーターの同士のネットワークが重要です。そして、何よりも地域の皆さんの協力を一人でも多く得られるよう人と人とのつながりを大切にして行きたいと思います。

取材の感想

 予習で知ったのですが「放課後子ども教室」は、「放課後児童クラブ」(千葉市は子どもルーム)と並んで文科省と厚労省が連携して推進している国の施策である「放課後子どもプラン」の一翼なのです。

 守り人の中でも少年たち(主に中学生)の地域での居場所作りが非行や犯罪を予防する鍵であり、何とか具体化したいと話し合っていました。放課後子ども教室で培ったコーディネーターの皆さんのノウハウは地域の財産であり、小学校を中心とした地域のつながり作りに協力して行こうと感じました。

 守り人もコーディネーターのネットワークに加えてください。守り人ネットワークからの人材の紹介も可能ですよ。また、困ったことがあれば、守り人に声を掛けてください。一人で悩むよりみんなで話した方が気が楽になると思いますよ。
さて、もう一翼の子どもルームも気になり始めた今回のインタビューでした。

                                         以上

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(21.12.29) 守り人インタビュー 千葉南警察署生活安全課

地区の守り人インタビュー

 第4回 千葉南警察署生活安全課長

 今年も残すところ数日となりました。今回は地区の守り人の中心的存在である千葉南警察署(以下、南署)生活安全課長のIさんに21年度おゆみ野地区で発生している犯罪の傾向と対策、注意点をお聞きしました。年末年始の防犯の参考になれば幸いです。
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Q. 21年度おゆみ野地区で発生している犯罪の傾向を教えてください。
. 南署管内では犯罪の発生件数は前年度対比で若干増えています。車上狙、自転車盗が増えています。しかし、空き巣やひったくりは減っています。おゆみ野地区も同じ状況です。

. おゆみ野のどんな場所で発生していますか。
A. 車上狙は集合住宅の駐車場やファミリーレストラン、大型電器店などの駐車場で発生しています。自転車盗はJR鎌取駅の駐輪場や大型商業施設、スーパーマーケットなどの駐輪場、また集合住宅の駐輪場でも発生しています。
(実はこれらの場所は、少年たちが喫煙や破壊行為などを起こしている公園がある場所の近くでもある。)

Q. 車上狙を防ぐための対策、注意点を教えてください
. 車の中に荷物を置きっ放しにしないことです。また、車の中でも外から見えない場所に隠して置くことも有効です。人目に付かないようにする事が大切です。

Q. 自転車盗の対策、注意点を教えてください。
A. ツーロックしてください。前輪、後輪、それぞれに施錠してください。前輪にワイヤー錠またはU字型錠、後輪にシリンダーキーの馬蹄錠を使用してください。自転車のJIS規格が改正され馬蹄錠はプレスキーからシリンダーキーに変更されています。シリンダーキーはこじ開けにくく、盗難に強いキーです。もちろん防犯登録し、ステッカーを必ず貼付してください。また、手作りの盗難注意のステッカーを鎌取駅前駐輪場に130枚掲示しました。さらに枚数を増やす予定です。ちはら台では防犯カメラを設置し自転車盗はじめ、街の治安維持に役立っています。おゆみ野でも設置を千葉市にお願いしています。それから、乗り捨てられている自転車を拾って乗っても犯罪になります。注意してください。
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Q. 他の地区と比べて、おゆみ野の治安状態をどう感じますか。
A. 今年4月に南署に着任しました。西署、東署などと比べても通報件数が少なく暮らしやすい街だと思います。南署管内パトロール隊が36あり、活動が活発です。青色灯パトロールカーが防犯協会に1台、自治会登録車が14台あり巡回しています。防犯への意識、取り組みが盛んですね。空き巣の犯人の中にはサラリーマン風の姿で下見をする者もいます。あいさつなどの声を掛けられると実行できなくなるとのことです。

Q. 少年非行や犯罪の近況はどうでしょうか。
A. おゆみ野では今は落ち着いています。地域の皆さんのパトロールや声掛けの効果が出ていると思います。また、毎月泉谷、有吉、誉田、生浜4中学校の生徒指導の先生、青少年補導センター南分室の先生との連絡協議会を持ち連携して非行予防に努めています。寒い季節になりカラオケボックスでの喫煙が増えています。お店の協力があり、警察としても目を光らせています。

Q. 来年の抱負をお聞かせください。
A. 少年犯罪の件数は管内では減少傾向ですが、依然として千葉市内ではトップクラスです。また、犯罪件数全体は増加しています。来年はどちらも減少させたいものです。いかに予防するかが大切です。皆様の協力をお願いいたします。

取材の感想

 I課長お手製の「自転車盗難注意」ステッカーに感激!駐輪場に掲示してあります。皆さんも注目です!!
防犯カメラの設置は地域住民からも千葉市に要望を出して行くべき課題であるとの思いを新たにしました。ちはら台で出来ている事が、何故おゆみ野で出来ないのか?千葉市の財政難は事実として、何かしら設置できる方法はないのだろうか。みんなで知恵を出し合い何とかしたいものだ。もちろん千葉市のサポートは不可欠だ。
 来年は少年犯罪予防の取り組みの真価を問われる1年になりそうだ。警察、学校、千葉市、家庭、地域などが連携を深め、様々な形で少年たちを見守るネットワークを幾重にも作って行きたいと願います。

以上

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(21.11.14) 守り人インタビュー 児童相談所

第3回目

 千葉市児童相談所
      住所:千葉市美浜区高浜3-2-3  TEL:043-277-8880

 10月24日おゆみ野女性の会が千葉市児童相談所“じそう”主幹のSさんを招き、児童虐待について学習会を開催しました。Sさんは夕方には、千葉市こども交流館に赴き小学生から高校生まで幅広い年令の子どもたちに分りやすく“じそう”の役割を話し、子どもたちと丁寧に対話されました。Sさんに半日同行しお聞きした内容をレポートします。今回はおゆみ野から千葉市に目を移しての「守り人レポート」です。

Q. “じそう”には誰から相談がありますか。

A. 子ども本人とその家族、保健福祉センターなどの市の機関、学校、警察などの関係機関などからの18才未満の子どもに関する相談を受け付けます。

 相談の方法は“じそう”に来所しての面接、電話、文書による通告があります。子どもについての心配ごと、心や身体の悩み等どんなことでも相談できます。相談の内容によって、軽度の事例は各区保健福祉センターまたは福祉事務所の家庭児童相談室や児童家庭支援センター(花見川区、稲毛区、若葉区にある民間の児童福祉施設に併設)で相談援助を行っています。子どもの生命に関わるなど重篤な事例は“じそう”で対応することになります。

【近くの関係機関】
○緑家庭児童相談室     TEL 043-292-8139
○緑保健福祉センター健康課 TEL 043-292-2620

Q. どんな相談があるのでしょうか。

A. 次の6つに分類しています。専門のスタッフが対応しています。月曜から金曜の8時45分から17時30分まで受け付けています。

①養護相談
・保護者の病気入院、死亡等で家庭で子どもの養育が困難になった場合、児童虐待等の相談。

②保健相談
・喘息等の疾患、肥満、未熟児等虚弱な傾向についての相談。

③障害相談
・言葉や発達上の遅れの心配、心身に障害があり訓練施設を利用したい等の相談。

④非行相談
・家出、不良交遊など行動上心配なことが多い、万引き、オートバイ無免許運転等犯罪行為で補導された等の相談。

⑤育成相談
・性格、行動上の心配事、不登校、いじめ、友達付き合いが上手くできない、家庭内暴力、夜尿、爪かみ等の相談。

⑥その他
・①~⑤以外でも18才未満の子どもに関する相談であれば受け付けます。

Q. 受け付けた相談への対応は、どのようにするのでしょうか。

A. 調査、診断、一時保護のいずれか、あるいは2つ以上を並行して行いながら、問題解決の方法について、相談者の方々と一緒に考えていきます。

【調  査】 問題の状況をより正確に把握するための取り組みです。
【診  断】 問題解決を図るために、専門的な知識と技術を活用し客観的な判断をしようとする取り組みです。
【一時保護】 虐待、迷子、置き去りにされた子どもの身柄を緊急に保護する必要がある場合などに、子どもを相談所内に一定の期間保護し、宿泊させる取り組みです。

Q. 千葉市の児童虐待の動向を教えてください

A. ”じそう”の対応件数は15年度(108件)以降、年々増加し、20年度は406件でした。内訳は、心理的虐待161件、身体的虐待131件、ネグレクト108件、性的虐待6件。ネグレクトとは、「適切な食事を与えない。」「ひどく不潔なままにする。」「家に閉じ込める。」などの保護者の養育拒否あるいは怠慢をさします。

 虐待の対象の大半は小学生以下の子どもであり、生まれて間もない赤ちゃんであった事例もあります。自ら助けを求めることのできない乳幼児や子どもが被害にあっています。残念なことですが、虐待をする人の60%以上が実の母親です。子どもと向き合う時間も長く、父親の協力が得られず虐待に至る事例が見受けられます。一人で抱え込まずに誰かに相談してほしいものです。

 虐待は条件が重なればどの家庭でも起きる可能性があるものです。言いかえれば、虐待は家族からのSOSのサインです。新族の協力、関係機関の援助に加え、地域の支えも大切です。

Q. 千葉市の児童虐待への対応、対策を教えてください。

A. 児童虐待を発見したり、虐待かなと思ったら、”じそう”または最寄りの保健福祉センターの保健福祉サービス課、福祉事務所福祉サービス課に相談(連絡)してください。”じそう”では通報があると48時間以内に職員が子どもの安否を確認し、その後の援助に繋ぎます。

 援助の方法は、在宅での援助と施設入所(児童養護施設等)、里親委託等の援助に大別されます。いずれも、虐待環境の改善を目指して行われるものです。

 在宅援助では、保護者、児童等に助言や通所、訪問による継続的な指導を行います。多面的な援助を要する事例が多く、様々な関係機関、関係者の協力のもとで行っています。

 施設入所等については、子どもの安全を確保し、健全な成長と発達、親子関係の調整等を図るため家庭外に生活の場を置く援助です。保護者(親権者)の意に反する場合には、家庭裁判所の承認により手続きが進められます。入所後は、虐待環境の改善に合わせて、家庭復帰に向けての援助を行いますが、長期化する事例が多く、虐待を受けた子どもの増加、施設の満床化等の状況で、千葉市内、千葉県内では中学、高校年代児童の入所が難しくなっています。

 このような状況もあり、施設とともに保護を要する児童(要保護児童)の社会的養護を担う里親の存在もさらに重要になっています。
千葉市では、虐待を受けている子どもを中心に、市内における様々な機関、関係者で児童、家庭への援助を行う法定のサポートネットワークとして「要保護児童対策地域協議会」を本年7月に設置しました。今後、個別ケースに対して地域の様々な関係者がネットワークを作り、子どもを守り、家庭への支援を推進することになります。

Q. 予防が大切ですよね。

A. そうです。何より児童虐待を予防することが大切です。ご近所のお付き合い、何でも話し合える関係が一番です。それが難しい時は「千葉市子育て支援館」、「地域子育て支援センター」、「子育てリラックス館」を気軽に訪ねてください。乳幼児と保護者が利用できる施設です。一人で抱えずに子育ての悩みや不安を話してください。

【おゆみ野の関係施設】
○地域子育て支援センター:ふれあいひろば・輝(明和輝保育園内)
○子育てリラックス館  :ぷらっとおゆみ野 (ぷらっとおゆみ野B棟2号室)
             おゆみ野中央   (おゆみ野ふれあい館1階)


 また、”じそう”には「子ども電話相談」の電話窓口(043-279-8080)があり、子どもからの相談も受け付けています。年末年始、祝祭日を除く月曜から金曜の9時から16時30分(正午から1時は昼休み)までの時間に、専門の相談員が対応しています。

取材の感想

 Sさんの話を聞いた子どもたちからは「”じそう”って、すごく遠い存在。」「子ども電話相談は、中高生が相談したくても使える時間じゃない。」などの率直な意見が出た。Sさんは一つ一つ丁寧に分りやすく説明していた。

 聞いていた大人の私の方が大変勉強になり感謝しています。すぐに解決策は見つからなくても、事実を知り語り合うことの大切さを改めて感じました。大人はすぐに出来ない理由を探し、他人のせいにして問題への取り組みを先送りしようとしてしまう。反省します。

 11月は「全国青少年健全育成強調月間」「児童虐待防止推進月間」である。全国で様々な行事が実施される。私たちはイベントを行ったことで安堵していないだろうか。子どもたちは大人のウソを敏感に感じ取る。イベントも大切である。

 それ以上に、子どもたちを見守る幾重にも重なったネットワークを作り、子どもたちと対話することがより重要ではないだろうか。自分が出来ること、どんなに小さくてもそこから始めたい。そして、守り人の輪を広げて行きたい。11月は、それを意識し行動する月としたい。

 次にお知らせするイベントは必見です。是非、会場に足を運んでください。入場は無料です。子どもの目を通して大人も勉強しよう!

 ”11月22日(日)10時30分~16時50分、千葉市子ども交流館3階アリーナにて
第2回こどもの力フォーラム セーブ・ザ・フレンド
                児童虐待ってなんだ?、小児医療問題ってなんだ!?”

以上

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(21.10.25) 守り人インタビュー 保護司

第2回 保護司

 新企画、2回目は保護司のTさんにお話しを伺いました。

Q. どんなお仕事ですか。
A. 保護司法に基づいて法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員です。保護司は犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束事を守るよう指導し、生活上の助言や就労の援助を行っています。また、少年院や刑務所に収容されている人が釈放後に円滑に社会復帰出来るよう帰住先の調査、受入態勢の整備等の環境調整も行っています。

Q. 緑区には何人の保護司がいるのですか。どんな人がなれるのですか。
A. 緑区の定数は24名ですが、現数は22名です。社会的信望があり、熱意と時間的余裕がある人。地域に精通した人であれば、誰でもできる縁の下の力持ちだと思っています。但し、活動は守秘義務を伴います。

Q. 保護司を辞めるのは、どんな時でしょうか。
A. 健康に自信がなくなった時。病気や仕事などで活動に支障が出た場合などです。保護司の任期は一期2年、定年は75才です。

Q. 保護司の活動で危険を伴うことはありませんか。
A. 保護司のもとに来る人は一般に量刑が軽く、全く危険を感じたことはありません。

Q. 来訪と往訪とは?
A. 来訪はこちらから対象者のもとに出向くこと、往訪は対象者が保護司のもとに出向いて来ることです。二つの形で面談をします。月に1~2回近況や社会復帰の状況を面談で観察することが義務付けられています。

Q. 面談で感じることは、どんなことでしょうか。
A. 犯罪の背景や仲間との関係、また家庭環境など様々な事情があります。でも、素直な心を持ち、一日も早く社会復帰を願う対象者が多いと感じています。対象者がウソを付いた場合、2~3回の面談で辻褄が合わなくなるので分ります。また、言動の中から感じ取ることができます。

Q. Tさんが保護司になった経緯をお聞かせください。
A. 平成3年に先輩保護司より推薦を受けました。父親も保護司をしていたので若干活動内容を理解していたこともあり、引き受けました。

Q. この地域の状況に、どんな思いをお持ちですか。
A. ここ数年、緑区内での非行少年の増加が際立っています。子どもに対する毅然とした姿が親にありません。「自分の子は違う。」と楽観せず、学校と連携して子どもを取り巻く環境の悪化を防いでほしいと切に願います。事件を起こし警察での取り調べ、家庭裁判所での審判を受け少年院送致、または保護観察対象となった少年たちが保護司扱いとなります。対象者は保護司と次の3点を遵守し更生することを確認します。
① 一定の住居に居住し、正業につくこと。
② 健全な生活態度を保持すること。
③ 保護観察官及び保護司による指導観察を誠実に受けること。
少年の場合、特に家庭の支えがないと再犯率が高くなる傾向があります。
最も大事なことは、事件を起こす前に予防することです。子どもの顔色を気にするのではなく、親の毅然とした態度が必要です。また被害に遭った時はうやむやにせず、警察に必ず被害届を出してください。暴力団の影が見え隠れする場合も、怖がらずに警察に相談してください。子どもを守る第一の責任は親にあることを忘れないでください。

新企画 守り人インタビュー

 おゆみ野での生活を守るために、毎日働いている(活動)している人々がいます。そんな守り人を取材し、その声を聞き、本ブログで紹介していくことにした。
 私たちの暮らしの安全は、決して一人の力だけでは実現しない。たくさんの人々の取り組みが折り重なることで成り立っている。知っているようで、詳しくは知らない仕事。よく知っているけど、あらためて聞いてみると「なーるほど!?」と感じる仕事。陰に日向に、私たちの暮らしを見守る人々。その姿を共有することは、おゆみ野の生活環境をよりよいものに高めて行くステップになると信じている。
緩やかな連携でもいい、自分自身が僅かでも出来ることから一歩ずつ互いに歩み寄り、前進することの契機になれば幸いである。読者からの意見、また、「この守り人、こんな仕事を取材してほしい。」などのリクエストもお待ちしています。

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