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2010年9月

(22.9.23) 第12回 2010夏の取り組みの振り返り

地区の守り人インタビュー

第12回 この夏の取り組みを振り返る

 「暑さ寒さも彼岸まで」。日中の陽射はまだ強いが、朝夕は涼しさを感じることができるようになった。記録的な猛暑は終息に近づいている。

 さて、おゆみ野では自転車盗難と乗り捨て、バイク盗難、公共物の破壊、公園での夜遅く又は早朝の大騒ぎ、食べ物やタバコの吸い殻の散乱など中高生の年代を中心とした度を逸した行為が繰り返されている。

 集団でのこの類の行為はエスカレートし、恐喝や暴行に至ることは、過去のおゆみ野での事例からも明らかである。
自分の欲望を満たすためには、他人の痛みを考えない、感じない、コントロールすることができなくなる。

非 行や犯罪に至る少年たちの多くに家庭の問題があり、立ち直りを阻害しているケースが多い。
家庭ばかりでなく、地域での立ち直り支援の充実、地域の意識作りの大切さに異論はないだろう。
彼らを受け止める地域の力量を高める必要性がある。
そして、少年たち自身が反省し社会のルールを受け入れる必要がある。そして地域も悪は悪。ダメはダメ。受けた被害は泣き寝入りしない。
この姿勢を外してはならない。
表面化しているのは一部の少年たちだが、水面下に隠れている問題も少なくはないだろう。

 今起きているトラブルには、20才前後から中学生に及ぶ先輩後輩の繋がりがある。
また、市原など周辺地域の少年たちとの軋轢もある。
そんな流れの中で、おゆみ野の少年たち一人一人に問いかけねばならない。集団にしてはいけない。
一人の少年の立ち直りのために専門的技量を持つ大人を含めて、複数の大人が陰に日向に関わる必要もある。立ち直りも最後は自分しだい。自分が変わろうと本気でもがいているのなら、それを受け止める人間はいる。都合が悪い時だけ助けを求め、自分が変わろうとしないのなら、相応の反応しかないだろう。自分たちは特別である。そんな錯覚を与えてはならない。

 9月4日(土)ミーティングを開き守り人メンバーが個々に、また所属する組織の中でこの夏に取り組んだことを振り返った。そのメモを記録する。筆者は長く、そのメモをまとめることができなかった。

 受容と寛容、反省なき者への怒りなど葛藤の中、時間の経過に身を任せていた。つまり、ボーッとしていた。筆者の葛藤を嘲笑うかのように事件は確実に増加に転じ始めた。背景はどうであれ、また、恐喝や暴行などに何の罪もない人間が傷付くことは許せない。今一度、スタートに立ち帰り静かな戦いを挑むことにした。

 守り人メンバー個々の思いとは別である。このメモを記録するにあたって、筆者の気持ちを前置きしたしだいである。

1. 守り人のスタンス(目的)

① スタート時:一人一人のメンバーが所属する組織、又は個人として取り組んでいる青少年健全育成や関係する活動についての情報を共有し、非行や犯罪などの予防に繋げることができないか。
② 最近:様々な事情で学校や社会から外れた、外れかけた少年たちの地域での居場所を作れないか。少年たちを受け入れる地域の大人を増やし、活動を共にすることで真の更生を促すことができないか。居場所作りの勉強を開始した。(6月12日、7月12日)

2. 経過

【7月17日以前】
・ メンバーのAさんがBくんと個人的に連絡を取り合い、「本当に更生したい。パトロールなどを一緒に行いたい。」との意思を知る。

【7月17日】
・ おゆみ野某団地夏祭り:地区自治会パトロールにBくんら参加。上級生が現れ表情変わる。夜バイク数台で疾走、パトカー出動した。
・ BくんからAさんへの連絡途絶える。

【7月29日】
・ 泉谷中学校区青少年育成委員会のある会議で、Bくんらの8/7おゆみ野夏祭りパトロール参加の可能性をCさんが報告した。

【7月31日】
・ 守り人ミーティング 9名参加
・ 8/7パトロールへのBくんたちの参加は連協、社体には断られた。おゆみ野女性の会が出すお店での手伝い受け入れ可となる。
・ Bくんからの連絡なく女性の会のお店手伝いが実現するか否か、確認取れない。可能性は低いが来たら女性の会は受け入れる。
・ 他の守り人メンバーは見守ること、この状況を理解し見守る大人を一人でも多くすることを確認。トラブル発生時は連協要請で会場を警備している警察官に連絡することとした。

【8月3日】
・ 早朝、某マンション前でBくんら数名がバイクで集まっていた。(中学生もいた。)警察官が現れると逃亡、盗難バイク数台が発覚し、押収される

【8月7日】
・ 夏祭り当日、Bくんら数名で会場に姿を見せる。女性の会のお店を短時間手伝う。お店の後方で喫煙するBくんらのグループを複数の大人が確認。注意すると止めた。
・ 8/3盗難バイクの件で、グループの少年2名が警察官に任意で事情聴取を受けた。
・ 泉谷中学校区青少年育成委員会のパトロールに同行するような形で2組(泉谷公園・金沢方面)に分かれ、Bくんらは参加。喫煙は注意がなければ止めない。大声を上げる、ペットボトルを放置しようとするなどの行為を、同行した大人の注意で諌めた。
・ パトロール終了後、BくんたちのグループはD公園にいた中学生女子3名と合流。Aさん、Cさん、泉谷中おやじの会パトロールメンバーの一部が帰宅を促すが夜11時を過ぎても散会しない。泉谷中の先生に連絡し、先生4、5名が駆け付けた。女子生徒3名その場から去り、Bくんたちも散会となった。

3. 今回の反省点(良いこと、悪いこと)

① 大人同士の意思疎通が不十分だった。パトロールは予期せぬ展開だった。関係する組織への連絡相談が甘かった。
② Bくんら少年たちの背景は様々であり、個々の背景に基づいて個別に対応する必要がある。
③ 少年たちの自覚を醸成する必要がある。タバコは吸わない。パトロールが終わったら帰宅するなどのルールを徹底すべきだった。少年たちは自らを戒める必要がある。自分たちは特別な立場である錯覚を与えてはいけない。
④ 地域のより多くの大人が少年たちと接点を持てたことは、今までにない前進である。

4. 私たちはこれから何を為すべきか

① 青少年育成委員会ではBくんたちがルールを守るなら、パトロールへの受け入れを可とする意見がでた。そのルールは今後検討する。
② 少年たちの居場所作りについては、継続して情報収集に努め、実現に向け検討する。
③ 守り人の活動については、これまでの活動を継続する。特定のメンバーばかりでなく、いろいろな人が地域の様々な情報を寄稿する。必要に応じてメンバー相互の情報交換を実施する。
④ 地域で問題を起こしている少年たちは高校生と同じ年齢が中心になっている。おゆみ野地区以外の地区の少年たちの問題行動もある。青少年サポートセンターとの連携を密にしたい。
                          以上

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