« (22.7.10) 子どもの居場所作りを考えよう。 | トップページ | (22.9.23) 第12回 2010夏の取り組みの振り返り »

(22.7.22) 地区の守り人インタビュー 第11回 勉強会「コミュニティカフェ活用の子育て支援モデル事業を学ぶ」

 第11回 勉強会「コミュニティカフェ活用の子育て支援モデル事業を学ぶ」

 去る7月12日(月)夜7時から松崎泰子先生(淑徳大学名誉教授)をお招きして、表題のモデル事業について勉強会を開催しました。
11名の皆さんが集まってくれました。おゆみ野の中に、居場所を失った子どもたちがいる。学校や社会から外れてしまいそうな少年たちの居場所を作りたい。数学に挫折しそうな高校生の心のケアーをしたい。守り人に集まるメンバーには、たくさんの思いがあります。でも、思いを実現するためには、資金が、場所が、スタッフが必要です。そんな時、守り人に朗報が届いた。いよいよ居場所作りに前進か!?先ずは、モデル事業を知ることから始めよう。本モデル事業推進委員会の委員長である松崎先生の話しを聞いてみようではないかということになったのです。

 ところが話しは意外な方向に・・・。守り人の運命やいかに!!お話しの始まりです。
 
【コミュニティカフェ活用の子育て支援モデル事業とは?】

 独立行政法人 福祉医療機構の委託事業です。事業を受託したのは、社団法人 長寿社会文化協会です。
 本事業が必要とされる背景は次のとおりです。 ①既存の子育て支援情報が必要とする人に届いていない。 ②既存の子育て支援サービスではカバーできない隙間がある。
 ①②の解決を目指し次の事業を推進する。子育て支援コミュニティカフェ(サロン)を作り、中高年をリクルートしサポーターを養成し、地域に密着したサービスを必要とする人に届ける。小規模、地域密着型の多機能子育て支援を普及する。
 全国5か所の事例検討先の一つとして、おゆみ野に打診があったのです。急な話でもあり、既存の組織では受け切れないとの話しもあり、守り人で可能性を探ることになったのです。
 ところが、・・・・・。

【 結 論 】

 今年度になって本モデル事業の事務局の主要メンバーが交代し、方向性が代わってしまった。児童虐待防止に関する取り組みへの支援に集中することになってしまった。守り人が想定している年齢層の少年たちを対象に動けなくなったとのこと。そんなに簡単に事は進まないのが世の常でしょうか。

 そんな、こんなで、新しい政府の動きである「子ども・子育て新システム」の概要を聞きながら、守り人たちの思いとの接点を探ることになったのです。

Q. 松崎先生の紹介をもう少し。 

A. 千葉市稲毛区在住。おゆみ野との関わりは、新都市ライフの「まち育て事業」の審議員を務めるなど。社会福祉の観点から政府の諮問機関にも参画し、多くの提言を行っている。現在、日本社会事業大学の常務理事も務めている。

Q. おゆみ野の印象は?

A. 暮らしやすい環境。緑も多い。たくさんの市民活動団体があり、市民の意識も高い良い街と周囲の人は見ているし、事実、ほとんどそのとおりだと思います。でも、一部には孤立しトラブルを抱え込んでしまう家庭があることも事実です。気軽に話せる場所、飾らない関係を許し合える空間が不足していると感じています。

Q. では、何が必要なのでしょうか?

A. 学校、警察、福祉関係の機関などたくさんあり、それぞれは地域の様々な情報を持っています。でも、その情報が統括され個別の犯罪予防などに力を発揮することはありません。また、役所の窓口で気軽に相談してくれと言われても、相談しにくいですよね。NPOや社会福祉法人など、地域から発信する福祉の受け皿が、もっとあって良いですね。地域で支え合う、組織間の横の連携も取れる動きが弱いと感じます。全国で、多様なニーズや生活パターンを持つ人、障害者や子ども、認知症の大人が共に住まう空き家を利用した小規模多機能施設の運営がNPOなどの手によって、いくつも始まっています。参考になると思います。

Q. 子育てに関する政府の新しい動きを教えてください

A. 内閣府が中心となって「子ども・子育て新システム」を策定中です。①保育所と幼稚園の一元化 ②「厚生労働省」と「文部科学省」の垣根をなくした「子ども家庭省」の創設 ③幼稚園での預かり保育、学童の受け入れ ④駅前保育所の開設、短時間サービスや訪問型保育の実現 など、福祉から発展して次世代育成の視点を大切にしています。また、地域から発信されるアイディアやニーズ、民間企業からの支援も積極的に取り入れる予定です。

Q. 非行や犯罪から更生する少年たちの地域の居場所作りには、どう取り組めば良いでしょうか?

A. 政府の取り組みも少なく、手薄な部分です。待っていないで、地域から声を挙げて千葉市を動かしてみてはどうでしょうか。地域に近い行政機関である「区」の機能が充実すると良いですね。
また、行政機関などから活動資金の補助を受ける場合は、NPO法人に認定されていると有利です。組織に対する社会の信頼感を高めるために、組織の法人化を検討してはいかがでしょうか。

Q. おゆみ野には地域としての受け皿がありません。先進事例をご存じであれば、紹介してください。守り人で視察したいと考えています。

A. 承知しました。今すぐには思い浮かびませんが、探してみます。

【 NPO法人 緑区子どもサポートセンター 】

 同じ緑区の土気地区で10年以上活動しているNPOです。代表者が勉強会に参加してくれました。ありがとうございました。
緑区子どもサポートセンターは、中学生までの子どもたちと地元の公民館や公園でお話し会、料理作り、そとあそび、田植え、キャンプなど様々な遊びを楽しんでいます。遊びを通して子どもたちは、生きる力を育んでいます。
 高校生は指導員、青年は指導員またはスタッフ、そして保護者やスタッフが見守り、活動を支えています。

 期待の大きかった勉強会でしたが、松崎先生の持つ情報と守り人の思いとが噛み合わない結果となってしまいました。でも、おゆみ野が持つ問題を研究者に知ってもらったことは、すぐに成果はでなくても、決して無駄ではないと感じます。また、新たな出会いがありました。

 地域から発信して地域の問題を研究者に知ってもらう、千葉市の動きを批判や評論するだけでなく、千葉市を動かすアイディアを研究者の裏付けを得ながら作り上げて行く。10名前後で提言作りへのステップを研究者との勉強会を繰り返し積み上げて行くことも、一つの方法です。
松崎先生との接点も大切にしたいと感じた筆者です。今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。では、また次回お会いしましょう。

以上

|

« (22.7.10) 子どもの居場所作りを考えよう。 | トップページ | (22.9.23) 第12回 2010夏の取り組みの振り返り »

守り人インタビュー」カテゴリの記事

コメント

ファレンジックインタビューってご存知ですか

公的機関が虐待された疑いのある児童に具体的にどんな虐待があったのか絵や人形を使って確認するものでWEBカメラで結んだ別室で検事、児相、精神課医師などがいて、質問内容をインタビューアーに指示できます。。
アメリカの集団性的虐待事件で一人も有罪にならなかった教訓を経てできあがったものです。
日本版ファレンジックインタビューである事実確認面接を藤沢市、滋賀県大津市の児相で始まりました。
全国児相、警察、裁判所調査官、役所、学校関連あまり難しく考えず、どこでもできるように手法考え、実施すれば死亡事件が減るのではないでしょうか。

投稿: 永冨茂 | 2010年7月22日 (木) 13時33分

永富さま、コメントありがとうございます。ファレンジックインタビュー、知りませんでした。まだまだ、学ぶことがたくさんあります。おゆみ野守り人では、非行犯罪に至った中高生などの地域での居場所作りを模索しています。関係する情報があれば、ご紹介ください。 

投稿: 守り人 | 2010年7月25日 (日) 08時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (22.7.10) 子どもの居場所作りを考えよう。 | トップページ | (22.9.23) 第12回 2010夏の取り組みの振り返り »