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(22.3.24) 地区の守り人インタビュー 千葉市建設局土木部緑土木事務所 所長 鈴木康博さん

地区の守り人インタビュー

 第7回 千葉市建設局土木部緑土木事務所 所長 鈴木康博さん

 雪だ。地震だ。津波だ。強風だ。急に冷え込んだり、暖かくなったり。でも、確実に4月は近付いています。我が家も明日長男と、三男が引っ越しです。就職、進学とそれぞれの道に旅立ちます。さて今回は千葉市緑土木事務所鈴木所長にお話しを伺いました。道の守り人である土木事務所の仕事、さらに公園管理の話し、おゆみ野開発への思い、趣味の話しなどをお聞きしました。

Q. 自己紹介をお願いします。

A. 昭和50年千葉市の職員に採用になりました。区画整理、都市計画、緑政、公園建設などの仕事をしてきました。途中、建設省に出向したこともありました。千葉市東南部(現在のおゆみ野地区、あすみが丘地区)開発事業にも関わりました。平成19年4月に緑公園緑地事務所長(昭和の森)、そして平成21年4月から緑土木事務所長を拝命しました。緑区とは縁があるなあと感じています。

Q.  緑土木事務所の仕事の内容を教えてください。

A. 緑区の道路と街灯、街路樹の維持管理が主な仕事です。JRの駅の外側に設置されているエレベターの管理も私たちの仕事です。おゆみ野地区の遊歩道も土木事務所の管轄で、業務は千葉市みどりの協会に委託しています。千葉市には中央・美浜、花見川・稲毛、若葉、緑の4土木事務所があります。千葉市全体で年間約1万件の道路などに関する苦情や問い合わせが寄せられます。1つの土木事務所に換算すると1日あたり7、8件は何らかの通報がある計算になります。各土木事務所が一ヶ月交代で24時間通報を受け付けています。

Q.  緑土木事務所長就任後の取り組みで印象に残っている事は何ですか。

A. 街灯が消費する電気代の見直しです。緑区全体で年間約6千万円かかっていました。もちろん交通や生活などの安全に支障のない範囲で、地区自治会と相談し18基の街灯の使用を止めることができました。年間約303万円の節約になりました。無駄を見直す小さな積み重ねが大切と感じます。
 また、緑区の正副区長、警察署長、郵便局長、JR駅長、消防署長など主な組織のトップの皆さんと定期的に「緑区サミット」を開催し情報交換をしています。その中で郵便局員が郵便物の集配業務時に「防犯パトロール」の腕章をすることになりました。組織のトップ同士が緑区をより良くするために情報を共有しています。継続したい取り組みです。

Q. これからの課題を教えてください。

A. 千葉市の厳しい財政を無視することはできません。地域の皆さんの力が必要です。例えば、道路の破損などを調べるパトロールに地域の方と一緒にできないかなどの工夫が必要です。通勤はJRを使い、鎌取駅から事務所までは自転車です。自動車で通過してしまうのではなく、人が集まる場所や道路の様子をゆっくり観察することができます。旅行先でもよく自転車を借りて散策します。街の様子を肌で感じることができ、お薦めです。

 おゆみ野とあすみが丘の開発がスタートして30年が経過しました。最初に植えた街路樹の中には寿命を迎え更新が必要なものが出てきました。樹木の種類の見直しも含めて地域の皆さんの声にも耳を傾け、作業を進めたいと考えています。

Q. 同じ樹木でも道路と公園では、市民が連絡すべき市の窓口が違うのでしょうか。

A. そうです。違います。緑区には市が管理している公園が165ヶ所あり、緑公園緑地事務所が担当しています。縦割り行政の弊害が指摘されています。公園緑地事務所と土木事務所の連携が必要です。自分の業務範囲でない連絡に対しても、要件をお聞きして担当部署につなぐべきです。注意します。区役所への機能のシフトも一つのアイディアですが、慎重に検討すべきです。

Q. これまでに経験した公園関係の仕事の中で、印象深いものを教えてください。

A. 千葉市動物公園の近くに「子どもたちの森」を作りました。どんな森で遊びたいかを地元の小学生から聞き取り、イメージを作り上げました。自己責任を前提に木登り、火の使用もOKの森となりました。千葉市では前例のない試みでした。プレーリーダー2名が子どもたちの遊びを見守っています。また、自由参加の年配の人たちが集まり熟年パワーで上総掘りの井戸まで作ってしまいました。行政、学校、地域の協働で作り上げた森です。市民の力に驚き、活躍する場を求めている人が多くいると感じました。おゆみ野地区でも市街地に残された樹林を(市民緑地を)市民の手で守り育てる取り組みが始まっている「おゆみ野の森」にも期待しています。

Q. おゆみ野地区へのメッセージをお願いします

A.  泉谷公園のホタルは昨年自然発生が確認されました。「ヘイケ」「ゲンジ」二種類のホタルが生息しています。ホタルのエサとなるカワニナも自然発生しています。ホタルは泉谷公園に確実に定着してきました。ホタルは開発がスタートした時から、おゆみ野のシンボルでした。これからも大切に守り育てていきたいものです。そのためには「ホタル生態園」が培ってきた技術の伝承が必要です。マニュアルで表現し切れない、実際にホタルを育ててみないと分からない感覚があります。人材育成が不可欠ですが、市の予算だけでは維持が難しくなってきています。「ホタル生態園」の活動継続に向け、緑区役所が中心となり地区住民や学校が連携した動きになると良いと感じています。

 「おゆみ野四季の道」は当初、新都市交通システム導入の計画がありました。だから、これだけの道幅を確保できました。この規模の遊歩道は二度と作れないでしょう。自然環境と合わせて、おゆみ野の大きな財産です。
 個人のお宅の植栽も含めて、四季折々どこでどんな花が咲くのか地図を作ってみてはどうですか。おゆみ野への愛着が、さらに増すはずです。自分が住む街を見直すきっかけにもなると思います。

Q. 趣味は何でしょうか。

A. 実は昆虫が大好きです。時々ですが「子どもたちの森」で虫の観察会を行い、私が作った「むしクイズ」などで子どもたちと楽しんでいます。機会があれば、おゆみ野の子どもたちとも昆虫を話題に交流してみたいですね。

取材の感想

 穏やかで、和やかな雰囲気を絶やすことのない紳士。生活や自然などの環境を巡る問題に広い見識を持ち、実践家でもある。おゆみ野、緑区の力強いアドバイサーと出会った。そんな印象を持ちました。
開発がスタートして30年以上が経過した今、おゆみ野の街作りは第二世代へと転換期を迎えているのではないでしょうか。不必要となったり、維持ができなくなった施設を見直す。既得権、既存のシステムや考え方に固執しない。本当に守るべきものは何なのか。大人も子どもも事実を知り、共に考え行動する。その結果を検証し、さらに次の行動につなげる。鈴木所長のお話しの中に、様々なヒントがありました。
ご一緒に具体的な取り組みを企画し、実践したいと感じました。是非、相談に乗ってください。よろしくお願いいたします。

以上

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