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(21.11.14) 守り人インタビュー 児童相談所

第3回目

 千葉市児童相談所
      住所:千葉市美浜区高浜3-2-3  TEL:043-277-8880

 10月24日おゆみ野女性の会が千葉市児童相談所“じそう”主幹のSさんを招き、児童虐待について学習会を開催しました。Sさんは夕方には、千葉市こども交流館に赴き小学生から高校生まで幅広い年令の子どもたちに分りやすく“じそう”の役割を話し、子どもたちと丁寧に対話されました。Sさんに半日同行しお聞きした内容をレポートします。今回はおゆみ野から千葉市に目を移しての「守り人レポート」です。

Q. “じそう”には誰から相談がありますか。

A. 子ども本人とその家族、保健福祉センターなどの市の機関、学校、警察などの関係機関などからの18才未満の子どもに関する相談を受け付けます。

 相談の方法は“じそう”に来所しての面接、電話、文書による通告があります。子どもについての心配ごと、心や身体の悩み等どんなことでも相談できます。相談の内容によって、軽度の事例は各区保健福祉センターまたは福祉事務所の家庭児童相談室や児童家庭支援センター(花見川区、稲毛区、若葉区にある民間の児童福祉施設に併設)で相談援助を行っています。子どもの生命に関わるなど重篤な事例は“じそう”で対応することになります。

【近くの関係機関】
○緑家庭児童相談室     TEL 043-292-8139
○緑保健福祉センター健康課 TEL 043-292-2620

Q. どんな相談があるのでしょうか。

A. 次の6つに分類しています。専門のスタッフが対応しています。月曜から金曜の8時45分から17時30分まで受け付けています。

①養護相談
・保護者の病気入院、死亡等で家庭で子どもの養育が困難になった場合、児童虐待等の相談。

②保健相談
・喘息等の疾患、肥満、未熟児等虚弱な傾向についての相談。

③障害相談
・言葉や発達上の遅れの心配、心身に障害があり訓練施設を利用したい等の相談。

④非行相談
・家出、不良交遊など行動上心配なことが多い、万引き、オートバイ無免許運転等犯罪行為で補導された等の相談。

⑤育成相談
・性格、行動上の心配事、不登校、いじめ、友達付き合いが上手くできない、家庭内暴力、夜尿、爪かみ等の相談。

⑥その他
・①~⑤以外でも18才未満の子どもに関する相談であれば受け付けます。

Q. 受け付けた相談への対応は、どのようにするのでしょうか。

A. 調査、診断、一時保護のいずれか、あるいは2つ以上を並行して行いながら、問題解決の方法について、相談者の方々と一緒に考えていきます。

【調  査】 問題の状況をより正確に把握するための取り組みです。
【診  断】 問題解決を図るために、専門的な知識と技術を活用し客観的な判断をしようとする取り組みです。
【一時保護】 虐待、迷子、置き去りにされた子どもの身柄を緊急に保護する必要がある場合などに、子どもを相談所内に一定の期間保護し、宿泊させる取り組みです。

Q. 千葉市の児童虐待の動向を教えてください

A. ”じそう”の対応件数は15年度(108件)以降、年々増加し、20年度は406件でした。内訳は、心理的虐待161件、身体的虐待131件、ネグレクト108件、性的虐待6件。ネグレクトとは、「適切な食事を与えない。」「ひどく不潔なままにする。」「家に閉じ込める。」などの保護者の養育拒否あるいは怠慢をさします。

 虐待の対象の大半は小学生以下の子どもであり、生まれて間もない赤ちゃんであった事例もあります。自ら助けを求めることのできない乳幼児や子どもが被害にあっています。残念なことですが、虐待をする人の60%以上が実の母親です。子どもと向き合う時間も長く、父親の協力が得られず虐待に至る事例が見受けられます。一人で抱え込まずに誰かに相談してほしいものです。

 虐待は条件が重なればどの家庭でも起きる可能性があるものです。言いかえれば、虐待は家族からのSOSのサインです。新族の協力、関係機関の援助に加え、地域の支えも大切です。

Q. 千葉市の児童虐待への対応、対策を教えてください。

A. 児童虐待を発見したり、虐待かなと思ったら、”じそう”または最寄りの保健福祉センターの保健福祉サービス課、福祉事務所福祉サービス課に相談(連絡)してください。”じそう”では通報があると48時間以内に職員が子どもの安否を確認し、その後の援助に繋ぎます。

 援助の方法は、在宅での援助と施設入所(児童養護施設等)、里親委託等の援助に大別されます。いずれも、虐待環境の改善を目指して行われるものです。

 在宅援助では、保護者、児童等に助言や通所、訪問による継続的な指導を行います。多面的な援助を要する事例が多く、様々な関係機関、関係者の協力のもとで行っています。

 施設入所等については、子どもの安全を確保し、健全な成長と発達、親子関係の調整等を図るため家庭外に生活の場を置く援助です。保護者(親権者)の意に反する場合には、家庭裁判所の承認により手続きが進められます。入所後は、虐待環境の改善に合わせて、家庭復帰に向けての援助を行いますが、長期化する事例が多く、虐待を受けた子どもの増加、施設の満床化等の状況で、千葉市内、千葉県内では中学、高校年代児童の入所が難しくなっています。

 このような状況もあり、施設とともに保護を要する児童(要保護児童)の社会的養護を担う里親の存在もさらに重要になっています。
千葉市では、虐待を受けている子どもを中心に、市内における様々な機関、関係者で児童、家庭への援助を行う法定のサポートネットワークとして「要保護児童対策地域協議会」を本年7月に設置しました。今後、個別ケースに対して地域の様々な関係者がネットワークを作り、子どもを守り、家庭への支援を推進することになります。

Q. 予防が大切ですよね。

A. そうです。何より児童虐待を予防することが大切です。ご近所のお付き合い、何でも話し合える関係が一番です。それが難しい時は「千葉市子育て支援館」、「地域子育て支援センター」、「子育てリラックス館」を気軽に訪ねてください。乳幼児と保護者が利用できる施設です。一人で抱えずに子育ての悩みや不安を話してください。

【おゆみ野の関係施設】
○地域子育て支援センター:ふれあいひろば・輝(明和輝保育園内)
○子育てリラックス館  :ぷらっとおゆみ野 (ぷらっとおゆみ野B棟2号室)
             おゆみ野中央   (おゆみ野ふれあい館1階)


 また、”じそう”には「子ども電話相談」の電話窓口(043-279-8080)があり、子どもからの相談も受け付けています。年末年始、祝祭日を除く月曜から金曜の9時から16時30分(正午から1時は昼休み)までの時間に、専門の相談員が対応しています。

取材の感想

 Sさんの話を聞いた子どもたちからは「”じそう”って、すごく遠い存在。」「子ども電話相談は、中高生が相談したくても使える時間じゃない。」などの率直な意見が出た。Sさんは一つ一つ丁寧に分りやすく説明していた。

 聞いていた大人の私の方が大変勉強になり感謝しています。すぐに解決策は見つからなくても、事実を知り語り合うことの大切さを改めて感じました。大人はすぐに出来ない理由を探し、他人のせいにして問題への取り組みを先送りしようとしてしまう。反省します。

 11月は「全国青少年健全育成強調月間」「児童虐待防止推進月間」である。全国で様々な行事が実施される。私たちはイベントを行ったことで安堵していないだろうか。子どもたちは大人のウソを敏感に感じ取る。イベントも大切である。

 それ以上に、子どもたちを見守る幾重にも重なったネットワークを作り、子どもたちと対話することがより重要ではないだろうか。自分が出来ること、どんなに小さくてもそこから始めたい。そして、守り人の輪を広げて行きたい。11月は、それを意識し行動する月としたい。

 次にお知らせするイベントは必見です。是非、会場に足を運んでください。入場は無料です。子どもの目を通して大人も勉強しよう!

 ”11月22日(日)10時30分~16時50分、千葉市子ども交流館3階アリーナにて
第2回こどもの力フォーラム セーブ・ザ・フレンド
                児童虐待ってなんだ?、小児医療問題ってなんだ!?”

以上

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